角田裕毅はサンパウロGP赤旗時チーム幹部と何を話していたのか…百戦錬磨の重鎮からは苦言、本人も反省点を自覚|WEDNESDAY F1 TIME

【F1 最新ニュース】角田裕毅がサンパウロGP赤旗時のエピソードを明かしている。

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角田裕毅がF1第21戦サンパウロGP終了後、大躍進となったインテルラゴスでの一戦を振り返った。

土曜日昼のスプリントレースまで、角田はインテルラゴスで苦戦続きだった。だが土曜午後にセットされていた予選が雨の影響で日曜朝にスライドとなると、VCARBは角田のマシンについてフロアの問題が明確になったことから、フロアチェンジを敢行。翌朝、雨の予選で角田は3番グリッドを獲得し、大きなリカバリーを見せた。

そして決勝でも雨混じりの中、展開に左右されたレースではあったものの、今季最上位タイとなる7位でのフィニッシュを果たし、6ポイントを手にしている。

F1は中2週のブレイク期間に入り、この間角田は『DAZN』の『WEDNESDAY F1 Time #34』に出演。番組MCのサッシャ氏、角田の師でもあるレーシングドライバーの中野信治氏、先輩ドライバーの笹原右京氏とともに、サンパウロGPを振り返った。

角田本人としては、レース中盤バーチャルセーフティーカーが出たタイミングの28周目、インターミディエイトからエクストリームウェットにチェンジ。雨が強まっていたこともあり、これは好判断となった。この時、エクストリームウェットではインターミディエイトよりも1ラップあたり10秒近く速いレースペースを示していた。

サッシャ氏が“このエクストリームにしたのはもう超ナイス判断ですよ。周りがインターで出て行ったんで”と尋ねると、自身の判断でエクストリームに変更したという角田はこう返答している。

「そうですね。ここから考えなきゃいけないのは、こういったエクストリームのコンディションになると、だいたい周りが見えない状態になってしまう」

「レッドフラックだったり、セーフティーカーが出やすい状況でもあったんで、そういったところを少し管理できなかったのは、まあ次への課題かなと思います」

赤旗による水入りとなり、ガレージ前に角田は戻ってきた。上位で競っていたこともあり、国際映像でも角田はエンジニアやローラン・メキエス代表、アラン・パーメインRD(レーシングディレクター)と会話している場面がピックアップされていた。

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サッシャ氏は生中継の実況中、会話内容をすぐさま訳していたこともあり“メキエスさんから慰められている感じもあったんですけど、どんな会話だったんですか?”と質問。

角田は「慰めもありつつ、切り替えていこうって……」と語り、重鎮パーメイン氏からは、無線での駆け引きについて苦言があったと明かしている。

「アランからは少し……。お叱りと言うか、なんだろうな。僕はエクストリームで(トラック上に)入ったのに(無線で)“前が見えない”って言っちゃったんですね」

「結構水しぶきで。多分周りもだいたい(水の飛沫が)いっているんで僕だけじゃないんですけど」

「エクストリームにしている状態って、やっぱり(チームとしてもそのまま)走りたいじゃないですか」

VCARBチームとして、2台がエクストリームウェットを装着した状態で雨が強まり、これはタイヤ戦略&ストラテジーとして大きな追い風に。だが角田は無線で口にした内容が率直過ぎたため、赤旗中にパーメイン氏から“駆け引きをすべきだった”と指摘されたという。

「無線では“このコンディション絶対にいけるよ!”って流したほうが良かった。ちょっとネガティブなことを言ってしまって、FIAの人にそれを聞かれたんじゃないかっていうことで(パーメインRDから)“あれはどうだったの?”っていう話をしました」

パーメインRDと言えば、ベネトン~ルノー~ロータス~ルノー~アルピーヌと、F1で長らく戦い続けてきた百戦錬磨のディレクターであり、今季よりVCARBの幹部に入閣している。

実況のサッシャ氏、解説の中野信治氏もパーメインRDの指摘に驚きながら“エクストリームなのに(走行が)難しいってなると(SC導入の)判断になっちゃうと”、“だから(エクストリームで走行が難しくても)走れるとアピールしようっていうことね”、“逆に全然オッケーだよって言っていた方が良いと”と感嘆の声を上げた。

角田はSC直前の段階ついて「僕だけで(SC導入の判断基準に)なったと思わないですけど」と前置きしたうえで、改めて無線で発する言葉の駆け引きは改善点だったと振り返っている。

「ああいう状況で一番言うべきなのは、僕とエクストリームを履いているもう一人かな?チームメイト(リアム・ローソン)が(問題ないと)言うべきだったのかなって」

「もちろんいい順位を走っていて、結構チャンスがあった。それだけに今回赤旗で順位を落としてしまった。その悔しさもある」

結果的にニコ・ヒュルケンベルグが誘発したバーチャルセーフティーカーは解除となり、ここからエクストリームウェットの角田は一気にペースを上げて前方のランド・ノリスに迫っていった。

だがその直後、雨が強まったことでレースはセーフティーカー導入と判断された。さらにその後、SC中にフランコ・コラピントがターン13でスピンし、ウォールに激突してストップしたためにレッドフラッグとなる。

読めない展開の連続によりまさかの赤旗中断に。もちろん『F1』公式は安全面のリスクを考慮してSCや赤旗を決断したというやむを得ない事情もあるが、角田にとっては千載一遇のチャンスを逸したという点で、サンパウロGP決勝は7位入賞ながら悔しい一戦となってしまった。

一方で百戦錬磨のレースマンであるパーメインRDが赤旗中指摘したように、角田としても“FIAに無線内容が聞かれている”とわかったうえで、エンジニアとやり取りをする。つまり”駆け引きに用いる”という学びがあったという意味では、得るものの大きなレースだったのかもしれない。

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