米国株式市場=反発、FRB利下げ期待で ボーイングが高い

米国株式市場は反発して取引を終えた。2016年2月撮影(2025年 ロイター/Brendan McDermid)

[ニューヨーク 2日 ロイター] - 米国株式市場は反発して取引を終えた。米連邦準備理事会(FRB)が来週の会合で利下げを決定するとの見方が引き続き優勢となる中、ハイテク株への買いが相場を押し上げた。

前日は軟調な製造業関連指標や米国債利回り上昇、暗号資産(仮想通貨)ビットコインへの売りを受けて株価が下落したが、この日は目立った経済指標の発表がなく、国債利回り上昇が和らいだほかビットコインが反発。来週の連邦公開市場委員会(FOMC)に関心が移る中、株価が持ち直した。

ベアードの投資ストラテジスト、ロス・メイフィールド氏は「FOMCまで材料が乏しくなる中、(債券利回りとビットコインの)両方が市場のボラティリティーをやや高めている可能性がある」と述べた。 来年の航空機納入増加を予想したボーイング(BA.N), opens new tabが10.1%急伸し、ダウ工業株30種(.DJI), opens new tabやS&P工業指数(.SPLRCI), opens new tabを押し上げた。 情報技術(.SPLRCT), opens new tabも好調で、アップル(AAPL.O), opens new tab、エヌビディア(NVDA.O), opens new tab、マイクロソフト(MSFT.O), opens new tabがそれぞれ約1%上昇したほか、インテル(INTC.O), opens new tabが大幅高となった。
一方、日用品大手プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)(PG.N), opens new tabは1.1%安。米政府機関閉鎖による業績への影響の可能性を示唆した。
メディア大手ワーナー・ブラザース・ディスカバリー(WBD)(WBD.O), opens new tabは、ネットフリックス(NFLX.O), opens new tabなど買い手候補から修正案を受け取ったとの報道を受けて2.8%上昇した。
ビットコインの反発を背景に暗号資産関連株も上昇し、ストラテジー(MSTR.O), opens new tabが5.8%高、コインベース(COIN.O), opens new tabが1.3%高となった。

ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.01対1の比率で上回った。ナスダックでは1.07対1で値下がり銘柄が多かった。 米取引所の合算出来高は153億5000万株。直近20営業日の平均は184億2000万株。

LSEGデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります ※米国株式市場

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab

関連記事: