米、貧困国の子ども用ワクチンの資金提供打ち切りへ=政府文書

3月26日、トランプ米政権は、貧困国の子ども向けワクチンの購入を支援する官民連携団体GAVIワクチンアライアンスへの資金提供を打ち切るとともに、マラリア対策の取り組みを縮小する計画だ。米国際開発局(USAID)が作成した文書で明らかになった。写真はUSAIDのロゴ。2月1日、ワシントンで撮影(2025年 ロイター/Annabelle Gordon)

[ワシントン/パリ 26日 ロイター] - トランプ米政権は、貧困国の子ども向けワクチンの購入を支援する官民連携団体GAVIワクチンアライアンスへの資金提供を打ち切るとともに、マラリア対策の取り組みを縮小する計画だ。米国際開発局(USAID)が作成した文書で明らかになった。

ロイターが26日確認した文書には解体される対外援助プログラムと維持されるプログラムが掲載されている。898プログラムが維持され、支出は総額780億ドルに上り、その大半が支出済み。一方、5341の援助プログラムが打ち切られ、支出総額は760億ドル弱。政府はこのうち約480億ドルを支出する義務がある。

USAIDの高官は今月、USAIDの解体によって不必要な死者が出ると発言している。

GAVIのサニア・ニシュタール最高経営責任者(CEO)はロイターに対し、米国の年間約3億ドルの活動資金は不可欠だとし、「米国の支援が得られなければ、はしかやジフテリアのような致命的な病気に対して無防備な子どもたちが120万人死亡することになる」と警告した。

ニシュタール氏は来週、GAVIのジョゼ・マヌエル・バローゾ理事長とともにワシントンを訪れ、米国の資金援助継続を訴える予定。

国連のステファン・ドゥジャリク報道官は、国連はGAVIの多大な支援者だとし、GAVIは国境を越えた疾病との闘いにおける多国間協力、官民協力の素晴らしいシンボルだと強調した。

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Jen is the Global Health Correspondent at Reuters, covering everything from pandemics to the rise of obesity worldwide. Since joining the news agency in 2022, her award-winning work includes coverage of gender-affirming care for adolescents in the UK and a global investigation with colleagues into how contaminated cough syrup killed hundreds of children in Africa and Asia. She previously worked at the Telegraph newspaper and Channel 4 News in the UK, and spent time as a freelancer in Myanmar and the Czech Republic.

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