【レポート】水上恒司、山下美月、宮舘涼太が映画『火喰鳥を、喰う』大ヒット御礼舞台挨拶に登壇!宣伝隊鳥・ヒクイドリの命名式も

映画『火喰鳥を、喰う』の大ヒット御礼舞台挨拶が10月16日、東京・六本木のTOHOシネマズ 六本木ヒルズにて開催され、水上恒司、山下美月、宮舘涼太(Snow Man)が登壇した。

CONTENTS目次

■“生”貞市を前に宮舘涼太は「劇中の笑いを浮かべる瞬間のあの笑みがすごかったです!」

水上は映画公開から2週間近くを経て、満員の劇場で舞台挨拶ができることへの感謝と喜びを口にする。先日まで台湾の高雄で開催されていた『高雄映画祭』にて本作が上映され、水上は現地に赴き舞台挨拶などを行ったが、上映後の観客とのQ&Aについて言及し「洞察力がすごかったり、視点が面白いなという方がすごく多かったです。なかには『私、山下美月さんのファンなんです』って方もいて『ごめんなさい、水上で(苦笑)』とか言ったり(笑)、舘さん(=宮舘さん)のファンの方もいて、舘さんの話をすると揺れる女の子の3人組もいました(笑)」と現地の熱気や反響の大きさを明かした。

山下は「1週間前に親不知を4本一気に抜歯しまして、5日間くらいお休みをいただいたんですが、やることがなかったので、ベッドのなかでずっとエゴサをしてました」と明かし、「たくさんの反響を知ることができてうれしかったです。『2回、3回観てあらたな発見があった』という方や『オーディオコメンタリー上映を改めて観ました』という方もたくさんいました。ホラーが苦手という方でも『楽しめた』という声が多くてうれしかったです」と反響の大きさと手応えを口にした。

宮舘も「ファンの皆様からの声もちゃんと届いていますし、僕の周りのスタッフや番組で関わらせていただいているスタッフの方も観てくださって、会ったときに『質問したいことがあるんですけど…』とか『僕はこう思うんですが、どういう心境で撮られてたんですか?』とか聞かれて、水上くんや山下さんの気持ちも聞かれて『いや、僕はおふたりの役は演じてないんで、その気持ちはわからないですけど…』みたいなことも答えながら(笑)、周りの方はたくさん観に行ってくださいました」と周囲の反響の大きさを明かし、考察したくなるミステリーに仕上がっていることへの手応えを感じている様子だった。

トークの話題がオーディオコメンタリーの収録の際の様子に及ぶと、山下が「(水上と宮舘の)おふたり『しゃべくり007』の収録のあとに来て、(『しゃべくり007』での)親からの暴露とかで疲れてた(笑)」と暴露し、水上は「舘パパはなんなんですか(笑)!」と同番組に登場した宮舘の父のトークを絶賛しつつ、「『しゃべくり007』でしゃべりすぎて、すごく疲れてて、(オーディオコメンタリーの収録で)何を話したか覚えていない」と苦笑い。

さらにトークが進むなかで、観客を前にしても、3人は“いつもの”ワチャワチャとしたやりとりを展開。水上、宮舘に鋭く切り込む山下に対し、宮舘が「なんか5日間くらい仕事休んだみたいな感じだよね(笑)」と返すと、水上は「歯が足りないから…。4本もなくなっちゃったからバランスが」と親しらずを4本抜いたばかりの山下をいじり、これには山下も「ひどい(笑)。歯は足りてる! バランスよく抜いたんだよ!」と抗議し、会場は笑いに包まれた。

水上は「こういう感じでオーディオコメンタリーの収録をしました。映画と関係ないことをずっと話しているという(笑)。2回目あるかもしれないですね」と楽しそうに笑みを浮かべた。

この日は、本作の“宣伝隊鳥”を務め、映画の公式企画の一環で名前が一般公募されていた福岡県久留米市の鳥類センターのヒクイドリ(メス・40歳)の命名式が行われた。こちらの企画には3579もの応募があり、水上、山下も協力のうえ、最終的に園長が名前を決定した。

宮舘は、この命名のプロセスに水上と山下だけが参加し、自身が協力を求められなかったことにショックを壇上で受けていたが、そんな宮舘に対し、山下は「たぶん、舘様のセンスを疑ったんだと思います(笑)」と容赦なく斬り込み、会場は爆笑に包まれた。

ドラムロールに合わせて、水上が紐を引いて開いた掛け軸に書かれた名前は「火美(ビミ)」。宮舘は「“火”に“美しい”で火美(ビミ)! 新しいですね」とニッコリ。

水上は「たぶん、映画のなかで『ビミ』という言葉を舘さんがいちばん言っていると思います」と指摘し、宮舘も「ふさわしいお名前ですし、映画の内容もくみ取っていただけたのかなって思います」とうなずく。水上は「40歳の妖艶な感じが…」と印象を語り、山下が「熟女って感じ(笑)!」とまたもストレートに感想を口にし盛り上がりつつ、3人は「火美ちゃん、おめでとう!」と火美ちゃんを祝福した。

さらにトークが進むが、ここでMCのマイクの音声が途切れ途切れになるなど、突然の異変が…。すかさず、宮舘はMCに自身のマイクを差し出す神対応を見せて客席をわかすが、さらに異変は続き劇場の電気が真っ暗に…。突然の怪異に会場は不安に包まれるが、暗転から明かりが点くと、客席の観客は全員、事前に配布されていたヒクイドリのお面を被るというサプライズ演出で3人を驚かせる。

さらに、客席の一角にスポットライトが当てられ、そこには映画の物語のきっかけとなる“元凶”をつくった男である軍服姿の貞市の姿が…。水上らは「え? 誰ですか…?」と不気味がっていたが、それが実際に貞市を演じた小野塚勇人であるとわかると驚愕。キャスト陣へのサプライズを仕掛けたはずの観客も、小野塚の登場は知らされておらず、二重のサプライズに会場は騒然となった。

小野塚は、会場全体の「何が起こったのか…?」という雰囲気に、少し気まずそうに「すいません、登壇せずにもう帰りたいんですが…」と苦笑い。小野塚は映画のなかでは戦時中の回想シーンに登場するため、山下、宮舘らとはこの場が「はじめまして」となり、山下は「本物だ!」と驚いた様子。

小野寺はこの日は「4時くらいに来て、お弁当とホットドッグをいただいて、ゆっくりメイクをしながら軍服を着て…」と舞台裏を明かし、水上から「そこは嘘でも『火喰鳥を喰ってました』って言ってくださいよ!」と突っ込まれていた。

また、宮舘は、“生”貞市を前に「劇中の笑いを浮かべる瞬間のあの笑みがすごかったです!」と小野塚さんのすさまじい演技を称賛。3人の前半のトークの間、ずっと客席で息をひそめて待機していたという小野塚だが、山下はここでも「すごい! こういうお仕事もされるんですね!」と天然(?)発言で会場を笑いに包み、小野塚は「専門でやっているわけではないんですけど…」と困惑した笑みを浮かべていた。

舞台挨拶の最後に水上はキャストを代表してマイクを握り、「いまの日本において――最近で言うと『国宝』がそうですが――ひとつの作品がずっと上映されることを、僕らは常に映画をつくる人間として目指していますが、そういうことになりうるのは本当になかなかないです。そのなかでも、公開から10日ちょっと経っても、これだけのお客様が観に来てくださっているというのは、すごくうれしいことです。ぜひ周りのご友人やご家族にこの映画の話をしていただき、また広がっていくとうれしいですし、この映画が皆さんにとって、話のきっかけ、タネになったらうれしいです。本日はありがとうございました」と思いを語り、温かい拍手のなか、舞台挨拶は幕を閉じた。

映画『火喰鳥を、喰う』は、大ヒット上映中。

■映画情報

『火喰鳥を、喰う』大ヒット上映中

出演:水上恒司、山下美月、森田望智、吉澤健、豊田裕大、麻生祐未/宮舘涼太(Snow Man)監督:本木克英脚本:林民夫原作:原浩『火喰鳥を、喰う』(角川ホラー文庫刊)主題歌:マカロニえんぴつ「化け物」

配給:KADOKAWA、ギャガ

(C) 2025「火喰鳥を、喰う」製作委員会

■関連リンク

映画『火喰鳥を、喰う』作品サイトhttps://gaga.ne.jp/hikuidori/

関連記事: