ウクライナ停戦後の欧州平和維持軍、米国は後ろ盾提供する-仏財務相

Jennifer Zabasajja、James Regan

  • 今週訪米したロンバール氏、「米国は合意したと考えている」
  • ロンバール氏はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで発言

フランスのロンバール経済・財務相は、ウクライナとロシアの停戦合意後に米国が欧州軍に後ろ盾を提供し、平和維持を後押しするだろうと語った。

  南アフリカ共和国のケープタウンで行われる20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議出席に際し、ブルームバーグテレビジョンのインタビューに応じたロンバール氏は26日、フランスと英国など欧州の数カ国は停戦を守るため軍を派遣する意思があると表明。

  「停戦を守りたいのなら、米国の後ろ盾が必要だ。それについて米国は合意したと考えている」と述べた。

動画:ブルームバーグテレビジョンのインタビューに応じるロンバール仏経済・財務相

  3年にわたり続くウクライナでの戦争を速やかに終わらせるというトランプ大統領の公約を果たそうと、米新政権は外交的な取り組みを推進。事情に詳しい関係者によると、その一環としてウクライナは国内の天然資源を米国と共同開発する取引に合意した。

  今週初めにロンバール氏はマクロン大統領と共にワシントンを訪れ、トランプ氏やベッセント財務長官を含む米国側とウクライナや貿易を協議した。

  ロンバール氏は「貿易や関税、非関税障壁など全てを協議した。われわれは協議を継続させることで一致した。これは一歩前進だ」と語った。

  ベッセント氏とは携帯電話の番号を交換し、次回は4月の国際通貨基金(IMF)・世界銀行の春季会合で会談すると明らかにした。

  ロンバール氏はG20会合に出席するが、南アの土地収用新法や平等政策、イスラエルのガザ侵攻を巡りトランプ大統領がラマポーザ南ア大統領の姿勢を公に批判した米国はアルゼンチンとともに欠席。加藤勝信財務相も欠席を発表した。共同通信によると、中国、インド、カナダの財務相も欠席したと南ア財務省が明らかにした。

原題:France Expects US to Provide Backup After Ukraine Ceasefire (1)(抜粋)

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