マスク氏、給付プログラムも削減と発言-トランプ氏の公約とは正反対

Gregory Korte

  • 社会保障やメディケア巡り、削減の「大きな対象」とマスク氏
  • トランプ氏はかねて給付プログラムに触れないと繰り返し公約

米連邦支出削減に取り組む資産家のイーロン・マスク氏は10日、社会保障やメディケア(高齢者・障害者向け医療保険)などの給付プログラムについて、削減の主要な対象になると語った。

  こうしたプログラムに触れることはないとするトランプ大統領のかねての発言に真っ向から反するもので、連邦議会やホワイトハウスで論争を招くことになりそうだ。

  マスク氏はFOXビジネスのインタビューで、「連邦支出の大部分は給付プログラムだ」とし、このため削減すべき「大きな対象だ」と語った。

  共和党議員の多くは給付プログラムを巡り、マスク氏を司令塔とする「政府効率化省(DOGE)」による支出削減の対象ではないと強く主張している。

  トランプ氏自身も昨年の大統領選で、幅広い有権者に人気のセーフティーネット・プログラムの削減はないと繰り返し公約してきた。

  さらに、今月9日に放送されたFOXニュースの番組「サンデー・モーニング・フューチャーズ」でも、不適切な給付は追及するとする一方で、合法的な給付を減らすことはないとトランプ氏は話していた。

原題:Musk Calls Entitlements the ‘Big One’ to Cut, Countering Trump(抜粋)

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