ロジクールの新・左手デバイスを使ってみた!2分割の実用メリットは?【今日のライフハックツール】

幅広いビジネスシーンで活用できる左手デバイス。市場が大きくなり、今では各メーカーから発売されるようになりました。

そして、ついにロジクールからも左手デバイスが登場! その名はMX Creative Console。キーパッドとダイヤルパッドにわかれた本製品は、今までの左手デバイスと何が違うのか? 実際に試してみたので、その使用感をお伝えします。

「MX Creative Console」はこんな人にオススメ!】

  • 動画編集や画像編集などクリエイティブな作業をより効率化したい
  • 作業時に複数のコミュニケーションツールやアプリを起動させることが多い
  • メールやテキストなどを作成する機会が多く、コミュニケーションを効率化したい

MX Creative Console」の最大の特徴は何より、デバイスが2つにわかれていること。

「2つもあると場所を取るのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、それぞれ使える機能が異なっており、またコンパクトだからこそ自由度の高いデスクレイアウトが可能なのです。

左:MX クリエイティブ ダイヤルパッド(ダイヤルとローラー、カスタムボタンを4つ搭載)、右:MX クリエイティブ キーパッド(9つのディスプレイキーと2つのページング・ボタンを搭載)/カラーはグラファイトを使用。

筆者の場合は、キーボードとトラックボールをはさむように、左右に配置しています。もちろん、用途や好みによって左右反対においたり、2つとも並べて置くことだってできます。

デバイスが増えれば増えるほど、使い勝手がよいデスクレイアウトを考えるのは大変になります。そのため、かさばらずにどこにでも置けるのは、うれしいポイントでした。

また、各種ボタンの押し心地がとても良い。ダイヤルとローラーのグリグリ感、キーのクリック感、どちらもほどよい抵抗があって好みでした!

感覚をテキストでうまく伝えるのはなかなか難しいので、ぜひ実物を触ってみてほしいと思います。

3つの役割を自由にカスタマイズできる

本製品2つのデバイスと内蔵機能のActions Ringで、合計3つの機能をカスタマイズできます。

このカスタマイズの自由度が高いです。というより、左手デバイスの醍醐味は、いかに自分好みにカスタマイズできるかといっても過言ではありません。

こちら場合は「Logi Options+」という設定アプリを使うことで、自由にカスタマイズできます。普段からロジクール製のマウスやキーボードを使っている人にとってはなじみ深いアプリですよね。

ダイヤルパッド

ダイヤルパッドは4つのボタンとダイヤル、ローラーをカスタマイズできます。

Screenshot: 津田まさき via Logi Options+

ダイヤルパッドはクリエイティブなシーンで活用しやすいと思うので、動画編集や画像編集ソフトに最適化するのがよさそうです。

デフォルトではダイヤルは音量の調整、ローラーはスクロールになっているので、原稿を書いたり編集したりと一般的なビジネス用途で利用している筆者は変更なしで使っています。

キーパッド

キーパッドは9つのボタンに機能を割り振ることができます

Screenshot: 津田まさき via Logi Options+

さらにページングできるので、最大15ページ分(最大135個まで)の機能の割り当てが可能です。

ただ、残念なのはフォルダを設定できないこと。elgatoのStream Deckはボタンにフォルダを設定でき、フォルダごとにそれぞれボタンの設定を作れます。

もし本製品でそれが実現できれば、1つのボタン(フォルダ)に対して、9つの機能が割り当て可能です。9個のボタンがあるので、単純計算(9×9)で1ページに81個の機能を割り振れることになります。

ページ追加で81個まで登録することはもちろん可能なのですが、最後のページにアクセスするのにページを何度も送らなくてはなりません。これは明確な手間です。とはいえ、そこまでたくさんの機能を搭載するのは稀だと思うので、実務ベースではそこまで気になりませんでした。

Actions Ring

Actions Ringは、対応ボタン(デフォルトではダイヤルパッド右下のボタン)を押すことで表示されるリング状のコマンド集です。

Screenshot: 津田まさき via Logi Options+

対応ボタンを押すとマウスポインタを中心にリングが広がり、8つの機能を実行できます。もちろん、すべて自由にカスタマイズ可能です。

ただ、現状の使い方ではパッとActions Ringに何を設定すべきか思いつかず、使いこなせませんでした。デフォルトでは、メディア操作やGoogle・ChatGPTへのアクセスが割り当てられています。

結局、それらの機能をたまに使う程度にとどまったので、用途が見えてきたら設定すればいいやとはじめからそこまで「使わない」と割り切ってもいいかもしれません。

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