「バイキング2号」打ち上げから50年 火星の朝の霜や着陸地をカラーで捉えた探査機
アメリカ航空宇宙局(NASA)の火星探査機「バイキング2号(Viking 2)」は、日本時間1975年9月10日3時39分、米国フロリダ州のケープカナベラル空軍基地(現・宇宙軍基地)第41発射施設(LC-41)から、「タイタンIIIE」ロケットで打ち上げられました。 「バイキング1号」打ち上げから50年 人類史上初の「火星表面からのカラー画像」を送信した探査機 バイキング計画は、周回機(オービター)と着陸機(ランダー)の2機を組み合わせた火星探査ミッションです。バイキング2号も1号と同様に、火星の軌道投入後に周回機が周回観測を行い、着陸機が地表に着陸して生命探査や地質・気象観測を実施しました。 1976年9月3日、着陸機は火星の北半球に広がるユートピア平原(Utopia Planitia)に着陸。朝霜が降りた地表や岩が転がる荒涼とした風景を撮影し、火星の気候や大気成分の分析、生命探査実験に挑みました。 冒頭の画像は、バイキング2号が火星に着陸した直後に撮影したカラー画像です。着陸地点であるユートピア平原の様子をうかがうことができます。 なお、バイキング2号は開発当初、「バイキングA」としていました。本来はバイキングB(のちの1号)より先に打ち上げられる予定でしたが、バッテリーの問題により順序が入れ替わり、バイキングBが1号、バイキングAが2号と改称されました。 参考文献・出典 Image Credit: NASA/JPL-Caltech/University of Arizona NASA - Viking 2 NASA - Viking 1
sorae編集部
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