銀座クラブ満足できず?風俗店も…東大教授が高額接待を強要か 共同研究団体が提訴へ
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東京大学大学院の男性教授ら2人から、高級クラブなどでの高額接待を強要されたとして、共同研究をしていた団体が週明けにも提訴する方針です。この団体によりますと、接待額は2000万円にも上ります。
■“月2回ノルマ”銀座クラブも…接待強要か
被害を訴えたのは、日本化粧品協会の代表理事・引地氏です。
化粧品の開発などをする日本化粧品協会はおととしから、東京大学大学院の60代の教授と40代の特任准教授と共同で、研究をスタートさせました。
引地氏はおととし2月ごろ、親睦を深めるため会食をしたといいます。
その後、研究するかどうかの権限を持っている2人からの誘いを断り切れず、「引地会」と称して高額な接待を繰り返し要求されるようになったといいます。
教授らが引地氏に対し、接待を求めたとされるメッセージです。
当初は飲食店のみでしたが、次第に銀座のクラブにも通うようになり、一晩で4件をはしごして、引地氏が総額100万円を支払う日もあったといいます。
■従業員「払ってもらうの当たり前な感じ」
領収書に記載されていた飲食店を訪ねると、当時、接待の場に居合わせた従業員が取材に応じてくれました。
「(Q.どんな様子で飲んでいた?)みんなで大接待で、その先生たちが主役という感じで飲んでいましたね」
従業員は、いつも引地氏が会計をしていたのを覚えていました。
「(Q.1回の会計は?)お立場的に個室とかで飲まれる方たちだったので、50万、60万円をお連れさんが払っていました」
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■風俗接待も要求か「2000万円使わされた」高額接待は、さらにエスカレートしていったといいます。
次第に風俗店でも接待が行われるように…。昼は風俗、夜は会食と一日中対応に追われる日もあり、気づくと接待額はおととしからの1年半で、2000万円近くにまで膨らんでいたといいます。
しかし、去年8月、お互いの信頼関係に亀裂が入る出来事があったといいます。
■東大に通報も…「正常化して」覚悟の告発
限界を感じた引地氏は去年9月、一連の高額接待を強要されたことなどを東京大学に通報。しかし、正式な回答はなく、一方的に研究を中断させられたと主張しています。
日本化粧品協会は研究の再開や3900万円の損害賠償を求めて、来週にも東京地裁に提訴する方針を固めました。
東京大学など国立大学の教職員は「みなし公務員」に該当し、職務に関連した接待を受けると収賄罪に問われる可能性があります。
テレビ朝日が東京大学に取材を申し込むと「お答えできかねます」とコメントしました。
2人の教授にも大学を通じてコメントを求めましたが、現時点で回答はありません。
自らも接待をした贈賄側の罪に問われる可能性があるなか、今回告発した理由について引地氏はこう話します。
(「グッド!モーニング」2025年5月9日放送分より)
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