羽生結弦さん「ひとりぼっちを大切に」 アイスストーリー第4弾
フィギュアスケート男子で冬季オリンピック2連覇を果たし、現在はプロスケーターとして活躍している羽生結弦さん(31)が2027年1、2月に新たなアイスショーのツアーを開催することが4日、発表された。羽生さんが制作総指揮を担う「アイスストーリー」の第4弾となる。
公演名は「Yuzuru Hanyu ICE STORY 4th ”WHITE BOX” TOUR」と名付けられ、1月に横浜、2月に静岡で開催される。演出は過去の公演も手がけたMIKIKOさんが担当する。
Advertisement主催者を通じて発表された羽生さん、MIKIKOさんのコメントは次の通り。
羽生さん「全身全霊で…」
大切なひと、大切にしているもの、過去、記憶、思い出。
皆さんから見えている世界は、どんな色ですか。
皆さんから見える私は、どんな色をしていますか。
同じ景色を見ても、感じることや、記憶に残るものは違うのだと思います。
好きも、嫌いも、得意も、不得意も、私たちはそれぞれ違います。
それぞれに、これまで感じてきたこと、大切にしているものがあって、それらが違うからこそ、誰かの何かに心を動かされたり、動いてしまったり、自分にはない感じ方に出会えるのだろうと思っています。
そんな誰もが抱えている、誰とも違うという「ひとりぼっち」を大切にして、「ひとりぼっち」同士だからこそ重なりあえた綺麗(きれい)な瞬間を、出会いを、そして幸せを、大切にしてほしいと願い、この物語を綴(つづ)りました。
MIKIKO先生をはじめとする世界最高のチームと作りだす世界と共に、全身全霊で、願い、祈り、滑ります。
MIKIKOさん「孤独は時に…」
人は、世界を知れば知るほど自由になれるのか。
それとも、自分自身の奥深くにある、誰にも触れられない場所を知ることになるのか。
羽生くんと作品を重ねる中で、そんなことを考えます。
さまざまな景色を見て、表現の可能性を広げ続ける一方で、彼の内側には、変わらず深い静けさがあるように感じます。
けれど今、その静けさを否定するのではなく、自分自身の一部として受け入れ、同じように心の奥に言葉にならない思いを抱える誰かの力になろうとする姿に、ひとりの人間としての成熟と、表現者としての新たな強さを感じています。
孤独は時に、誰かとつながるための入り口にもなる。
そして4作目を迎える今、何より驚かされるのは、そうした繊細で複雑な感情を表現する身体までもが、想像を超えて進化し続けていることです。
心の深まりと、身体の進化。
そのふたつが重なり合う今だからこそ、生まれてくる表現があるのだと思います。
今回のICE STORYでも、彼の身体に宿る記憶や感情、まだ名前のついていない感覚を、ひとつひとつ丁寧にすくい上げながら、今の羽生結弦だからこそ描ける新しい景色を、共に作っていきたいと思います。
WHITE BOXとは……
「WHITE BOX」とは、星に還る手前の美術館。
誰しもが訪れることができる場所。
ここは権力や地位、あるいは「外側」からつけられた価値とは関係なく、誰もが展示され、遺(のこ)して行ける場所。
自身の魂を紐解(ひもと)いて、自身の「内側」に何があるのかを知り、自分だけの色をつけていく場所。
(羽生結弦“WHITE BOX”より)