【ブレイキングダウン16】飯田将成の出場辞退…対戦相手のSATORUが引退宣言「俺はもう過去の自分に勝てたと思ってる」
1分間最強を決める格闘技大会「BreakingDown(ブレイキングダウン)16」の公開計量&前日記者会見が12日、大阪・おおきにアリーナ舞洲で行われた。
同大会COOの溝口勇児(40)と元ボクサー、飯田将成(39)とのやり取りが原因で、「BreakingDown16」(7月13日、大阪・おおきにアリーナ舞洲)のメインを務める予定だった飯田が出場辞退。飯田の対戦相手だったSATORUが会見で思いを吐露した。
なお、SATORUは、代役の溝口とセミファイナルで対戦する。本大会は「ABEMA PPV」で視聴できる。
以下SATORUのコメント全文。
今回、対戦を引き受けてくれた溝口選手、本当に心から感謝いたします。ありがとうございます。言いたいことはたくさんあります。いろいろ言うことがごちゃごちゃになるんで、手紙を書いてきました。手紙の方を読ませていただきます。
拝啓 親愛なる国民へ
本日はお忙しい中お集まりいただき、誠にありがとうございます。
まず初めにに飯田選手との試合が中止になってしまったこと、楽しみにしてくれていたのに本当に申し訳ございませんでした。詳しいことはここでは言いません。言いたくないからです。
この数カ月いろんなことがありましたが、応援も批判も、全部受け止めて今ここに立ってます。どんな形でもリングに立つ覚悟をずっと持って日々やってきました。そして今回新たな対戦相手として決まったのが、溝口さんです。
溝口さんとは前回の試合で戦いました。最初にダウンを取って流れは完全に俺がつかんでると思ってました。しかし挑発に乗ってしまい、自分を見失い、勝ちにいけば、勝てた場面で見せ場を選び、逆にスタミナを削られて負けてしまいました。世間からは八百長だって言葉が飛び交いましたが、俺はそんなことは一切してません。
ただあの時の俺は勝つことよりも目立つことを選んだ未熟者でした。俺は今回の試合にある決意を持って臨みます。それはこの試合を最後にブレイキングダウンを引退するということです。
本当は飯田に勝ってそのまま引退するつもりでした。俺が最初ブレイキングダウンのオーディションに来た時、もうすでに金や知名度、人気、実力を兼ね備えていた飯田選手に噛みついた時は見向きもされなかった男がやがて飯田選手の方から『SATORUはどうですか?』と運営に俺の名前を出して意識するまでになっていたり、何度も何度も振り回されることもありましたけど、いよいよ本当に戦える寸前のところまでいっていました。
ここで俺が彼に勝って引退するのがドラマチックで、見てる人に勇気と感動を与えられると思っていましたが、それはかなわない夢となりました。でも相手が誰だろうと関係ない。俺はもう過去の自分に勝てたと思ってるし。だから人生にリングにけりをつけたい。溝口とのリベンジマッチで俺は最後を飾る。
ブレイキングダウンには本当心から感謝してます。あんなにバラバラだった家族が今では笑い合ってるし、20数年、親孝行とは無縁だった俺がブレイキングダウンを通して得たスポンサー料で、試合会場に呼んだり、ほしいものを買ってあげるようになったり、生活の面倒を見れるようになりました。
ブレイキングダウンや格闘技には勝ち負け以上に強い力があると思いました。諦めず挑み続ければ、過去の自分を超えリベンジを果たせることを、俺は明日のリングで、全国の子供たちに証明してそれを伝えます。飯田選手との試合が中止になったことは本当に申し訳ございませんが、俺がやられたまま終わる男じゃないということを証明してやるからな。あの時の俺とは違うんだぞ。そして最後に重ねてになりますが、飯田vsSATORUのメインマッチがなくなり、西谷となんとかっていうやつの大多数が見たくもねえ興味のない試合になったこと…本当に申し訳ありませんでした!