【仮説】メロンパンの生地で包めばどんな炭水化物もウマくなるんじゃないか? 「おにぎり」「モチ」「ラーメン」をメロンパン化した結果 …

「メロンパンの皮で包めばどんなパンでもウマくなるんじゃないか?」という仮説の検証結果は「メロンパンの皮で包めばある程度のパンはウマさを増すか、少なくともマズくはならない」というものだった。これは「予想的中」と言い切っちゃっていいんじゃない!? 詳しくは先日の記事をご覧ください。

これに気をよくした私はメロンパンのさらなる可能性を引き出すため、ハードルをワンランク上げてみることにした。今回の検証はズバリ「メロンパンの皮で包めばどんな炭水化物でもウマくなるんじゃないか?」だ。

メロンパン……お前なら絶対にやれる!!! 自信を持て!!!!

・炭水化物界の精鋭たち

今回メロンパン化を行うのは「おにぎり」「ラーメン」「わらび餅」の3つ(全てローソン)。

米、麺、餅。炭水化物の各界隈から1組ずつご参加いただいた、というワケだ。

それではさっそく作っていこう。メロンパンが実は “パン生地をクッキー生地で包んだもの” だという件は先日の記事でお伝えしたとおり。クッキー生地の作り方に関しても先日の記事にあるので割愛。

薄すぎず厚すぎず、適度な感じに伸ばしたクッキー生地におにぎりをデン! と乗せる。数あるおにぎりの中から今回「うめ」をチョイスしたのは、最もオーソドックスな具材で勝負したかったから。いわば自信の表れだ。

う〜ん、美しい! もうおいしそう! 我ながら慣れたものだね〜。

・これをこうやってこう

餅は普通の白い餅を使用したいところだったが、「冷めたらカチカチになってしまうのでは?」という不安から、日和ってわらび餅にした。

わらび餅は炭水化物でありつつスイーツなので、まぁコレが今回の大本命とみて間違いあるまい。

ラーメンは「一番味が濃そう」という理由で『満腹濃厚豚ラーメン』をチョイス。レンジで加熱し、よーく混ぜて麺と具に味を染み込ませる。

さすがにクッキー生地でスープを包むワケにいかないもんね!

ご覧ください!!

この完膚なきまでのメロンパン!!!

・メロンパン屋開こうかな?

そこから予熱したオーブンにブツを入れ、180度で約15分加熱する。

……ラーメンとわらび餅の様子がやや不穏だが、まぁ許容範囲内でしょう。

ほとんどマグマのように「ゴポォ」と音を立てるわらび餅。私の記憶が確かなら、先ほどまでわらび餅は液体ではなく固体だったハズ…………いや、深く考えるのはよそう。

粗熱をとり、完成したメロンパンもといシン・メロンパンがこちら。

一時はどうなるかと思ったけど……

どれもこれも……

すごくイイ感じじゃない……?

・ラストの大どんでん返し

「これ、意外とイケるぞ」となる未来しか見えないシン・メロンパンたち。

それでは前回同様メロンパン化前の姿と比較し、どちらがおいしいかをジャッジすることにしよう。ちなみに前回の結果は僅差でありました。

今回も審査員を務めるのは中澤記者、佐藤記者、サンジュン記者の3名。じゃ前回と同じ感じで、よろしくお願いしま〜す!

サンジュン「わらび餅は新感覚メロンパンみたいな感じで割とイケる。結局スイーツだから、甘いものと甘いものって合うワケよ。で、それ以外はダメ。ラーメンって汁があるからウマいのであって、この味なし麺をクッキーと一緒に食わされる身になってほしい」

佐藤「わらび餅はまぁ、イケなくない。それ以外はひどい。特にぶっちぎりでラーメンがダメ。なめてる。本気でこれでいいと思ったのか? ふざけてるなら次回は他を当たってくれ」

中澤「全てにおいてメロンパン要素が邪魔で仕方ない。小一時間説教したいレベルで全部ダメ

え、何……? どうしたの? みんな前回はあんなに優しかったじゃない? この1カ月弱の間に一体、何があったというの? ねぇ正直に答えて……この中で「メロンパン化したほうがおいしい炭水化物」は……?

全員「ない」

・メロンパンは悪くありません

「なんて薄情な人たちだ」……そう思ったあと、そういえば私自身がシン・メロンパンを食べていなかったことに気がついた。

みんなが残したシン・メロンパン。本当におフザケを疑うほどダメなのだろうか?

わらび餅。わらび餅を加熱すると「ほぼ黒蜜」になることを初めて知った。結構おいしいが、わらび餅単体よりおいしいかと言われると……ノーコメントで、って感じ。

おにぎり。コレに関しては「うめ」をチョイスしたのがマズかったっぽい。梅の酸っぱさとクッキー生地の甘さが絶望的に合っていない。ただ、試しに白米部分とクッキー生地だけをかじると、かなり未来性のある味がした。これは完全に私のミス。

超絶不評だったラーメン。これも私のミス。「味が濃そう」という安直な考えで豚ラーメンを選んだが、結果的に麺が極太なためスープが絡まず “味のないグルテンの化身” が爆誕してしまっていた。贔屓目かもしれんが「マズい」ってことはないと思う。でも……可能なら別々に食べたい。

「メロンパンのさらなる可能性を見つけたい」……その想いに一切の偽りはなかった。しかし前回の検証が割と好評だったため、自分の中に慢心が生じていたことは認めざるをえない事実である。もっとよく考えて中身を選定するべきだった。

審査員の御三方、読者の皆様、そして何よりメロンパン……このたびの出来事は誠に遺憾であり、心より申し訳なく思っております。

つきましてはもう一度だけ……チャンスをくださいッ!!!!!

執筆:亀沢郁奈 Photo:RocketNews24.

▼重苦しい空気

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