原油先物、一時4カ月強ぶり高値-ロシア石油業界への米制裁受け
Yongchang Chin、Nicholas Lua
13日の原油先物相場は続伸し、一時4カ月強ぶりの高値を付けた。バイデン米政権が10日、ロシア石油業界への新たな包括的制裁を発表したのを受け、供給が圧迫されるとの懸念が浮上し、アジアの主要な原油輸入国の間に混乱が広がった。
北海ブレント原油先物3月限は一時1バレル=81.49ドルに上昇。ロンドン時間午前6時11分(日本時間同日午後3時11分)時点は1.8%高の81.18ドルとなった。前営業日には4%近く上昇していた。
ウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物2月限は1.9%高の78.05ドルで取引された。
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米国の制裁を受けて、インドと中国の動向に注目が集まっている。ロシアによるウクライナ侵攻後、インドはロシア産原油の主要輸出国に浮上。一方、中国は世界最大の原油輸入国だ。上海市場の原油先物相場は値幅制限いっぱいの上昇となった。
原油高が一段と根強いインフレにつながれば、米金融当局をはじめとする世界各国・地域の中央銀行にも難題となる恐れがある。米経済が力強さを維持し、インフレ鈍化の進展が滞っていることで、投資家の間では米利下げペースを巡る見通しが後退している。
原題:Oil Hits Four-Month High as US Sanctions on Russia Sow Confusion(抜粋)
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