FX/為替「ドル/円今日の見通し|ドル安・円安 ポンド/円は18年半ぶり高値」 外為どっとコム トゥデイ 2026年7月16日号

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2026年7月16日8時20分執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 シニア為替アナリスト 神田 卓也

目次

▼15日(水)の為替相場 (1):中国GDP 予想を下回る (2):米PPI 予想を下回る(3):英財政悪化懸念が後退(4):ベージュブック公表

▼15日(水)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の予想レンジ/ ▼ドル/円の見通し:162円台前半を中心とするもみ合い/ ▼注目の経済指標・イベント

15日(水)の為替相場

期間:15日(水)午前6時10分~16日(木)午前5時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):中国GDP 予想を下回る

中国4-6月期国内総生産(GDP)は前年比+4.3%と市場予想(+4.5%)を下回り、前期(+5.0%)から減速し、新型コロナ禍の2022年10-12月期以来の低い伸びとなった。内需の低迷と、イラン紛争の影響から原油価格が上昇したことが要因となり、政府の通年成長目標(4.5-5.0%)を下回った。

(2):米PPI 予想を下回る

米6月生産者物価指数(PPI)は前年比+5.5%と市場予想(+6.2%)を下回った。前月分は+6.5%から+6.0%へ下方修正された。食品とエネルギーを除いたコアPPIは前年比+4.7%と予想(+5.1%)を下回り、前月分は+4.9%から+4.6%と下方修正された。

(3):英財政悪化懸念が後退

英フィナンシャル・タイムズ(FT)紙が「英次期首相に就任予定のバーナム氏は次期財務相に財政規律を重視するマフムード現内相を指名する見通し」と報じた。英国の財政悪化懸念が後退しポンドが広範に買われた。

(4):ベージュブック公表

米連邦準備制度理事会(FRB)は地区連銀経済報告(ベージュブック)を公表。「米経済活動は12地区のうち11地区で僅かから緩やかなペースで拡大し、1地区で横ばいとなった」と記した。物価については「全体的に緩やかに上昇した」とした。また、労働市場については「雇用は全体的に増加し、5つの地区で雇用が小幅、中程度、または堅調に増加し、7つの地区でほとんど変化がなかった」としつつ、「前回の報告書では雇用が増加した地区は1つだけだった」と指摘した。

15日(水)の株・債券・商品市場

日経平均: 68751.51 △1,008.01

豪ASX: 8841.068 △32.584

上海総合: 3955.578 ▼11.548

英FT: 10515.92 ▼13.47

独DAX: 24999.53 ▼147.50

NYダウ: 52658.64 △150.37

日10年債: 2.695 ▼0.024

豪10年債: 4.9001 ▼0.0095

英10年債: 4.937 ▼0.040

独10年債: 3.122 △0.009

米2年債: 4.1346 ▼0.0588

米10年債: 4.5473 ▼0.0422

NY原油: 79.60 △0.26

NY金: 4051.80 ▼17.90

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ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)

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人気通貨ペア 本日の予想レンジ

ドル/円: 161.500 ~ 162.800

ユーロ/円: 185.300 ~ 186.800

ポンド/円: 218.800 ~ 220.600

豪ドル/円: 113.200 ~ 114.100

ドル/円の見通し:162円台前半を中心とするもみ合い

昨日のドル/円は前日比10銭未満の小幅安となる162.19円前後で取引を終えた。米6月生産者物価指数(PPI)が予想を下回ると161.90円前後まで弱含んだものの、ポンド/円を筆頭にクロス円が上昇する中でドル/円の下値は限定的だった。なお、英国では数日中に首相に就任する見込みのバーナム氏が、次期財務相に財政規律を重視するマフムード内相を起用すると伝わった。これを受けて英ポンドは、財政懸念がくすぶる日本円に対して18年半ぶりの高値まで買い進まれた。一方、米国では一昨日の6月消費者物価指数(CPI)に続き、6月PPIも予想以上に伸びが鈍化したことで連邦準備制度理事会(FRB)の早期利上げ観測が後退している。本日のNYタイムに発表される米6月小売売上高についても、当時のガソリン価格低下を背景に下振れ余地がありそうだ。もっとも、仮に6月小売売上高を受けてドル安に振れても、ドル以外の通貨に対する円安も続く公算が大きいことから、ドル/円は162円台前半を中心とするもみ合いから大きく下放れする展開にはならないだろう。

注目の経済指標・イベント

07/16 (木)15:00 〇 (英) 5月GDP15:00   (英) 5月鉱工業生産21:30 ◎ (米) 6月小売売上高21:30   (米) 新規失業保険申請件数25:30   (米) ローガン・ダラス連銀総裁講演26:25   (米) シュミッド・カンザスシティ連銀総裁講演

29:01   (米) ネットフリックス第2四半期決算

07/17 (金)08:00   (米) ジェファーソンFRB副議長講演

外為どっとコム総合研究所 シニア為替アナリスト神田 卓也(かんだ・たくや)

1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。

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