2025年3月30日の火星の風景:この1枚から読み取れる様々な事【今日の宇宙画像】

【SAPOD】今日の「宇宙画像」です。soraeが過去に紹介した特徴的な画像や、各国の宇宙機関が公開した魅力的な画像、宇宙天文ファンや専門家からお寄せいただいた画像を紹介しています。(文末に元記事へのリンクがあります)

(引用元:NASA)

この画像は火星で起こった様々な出来事を物語っている

アメリカ航空宇宙局(NASA)が公開している「Mars Perseverance Raw Images」では、火星探査車「Perseverance」が撮影したRAW画像を日々更新しています。今回ご紹介するのは、Perseveranceのミッション第215週にあたる2025年3月30日に、マストにある右のナビゲーションカメラ(Left Navigation Camera)で撮影された1枚です。

※…2025年3月30日はPerseveranceのミッション1461ソル目にあたります。1ソル(Sol)は火星の1太陽日を指し、地球時間で約24時間40分に相当します。

  • Image Credit: NASA/JPL-Caltech/ASU
  • NASA - Mars Perseverance Sol 1461: Right Navigation Camera (Navcam)

この画像は、Perseveranceが活動しているジェゼロ・クレーター内で撮影されたもので、手前から少し先の砂地や遠方の丘陵地帯まで、広大な火星の大地を一望できます。一見すると何もない荒涼とした光景ですが、火星で起こったさまざまな出来事を読み取ることができる、貴重な一枚でもあります。

まず、探査車の手前にある大小さまざまな形状の岩石には、かつての水の流れや火山活動、さらには隕石衝突などの影響によって形成された可能性が示唆されます。次に、その先の砂地に見られるのは、風によって形成されたと考えられる波状の風紋です。これは、現在も火星上で風が吹いていることを物語っています。さらに遠方には、衝突によって形成されたクレーターの外縁部である丘陵地帯が見え、長い年月をかけて風化や堆積を繰り返すうちに、丸みを帯びた形状へと変化してきたと考えられます。

火星探査車Perseveranceとは

Perseveranceは、NASAが2020年に火星に送った探査車で、火星の地質や気候の調査、古代生命の痕跡の探索、将来の有人火星探査に向けた技術実証を目的としています。

【▲ 火星探査車Perseveranceに搭載されている観測装置の位置を示した図。Mastcam-ZとSuperCamはどちらもPerseveranceのマスト、通称“ヘッド(頭)”と呼ばれる部分に搭載されている(Credit: NASA/JPL-Caltech)】

ナビゲーションカメラについて

ナビゲーションカメラ(Navcam)は、Perseveranceのマストに搭載されている2つのカメラ「Mastcam-Z」の両隣に配置された、走行を補助するためのカメラです。Perseveranceが火星の表面を安全に走行できるよう、進行方向を決めたり周囲の地形を把握したりする際などに利用されます。

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編集/sorae編集部

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