衛星が捉えた北朝鮮の新型軍艦、甲板にミサイル数十発分の垂直発射装置か
4月2日、北朝鮮が建造中の新型軍艦を衛星が捉えた。写真は2023年2月、韓国側から撮影した北朝鮮)2025年 ロイター/Kim Hong-Ji)
[シンガポール 2日 ロイター] - 北朝鮮が建造中の新型軍艦を衛星が捉えた。北朝鮮が開発したミサイルに対応する垂直発射装置(VLS)のセル(発射管)を数十兼ね備えているとみられる。
新型軍艦に関する情報は乏しい。韓国軍は昨年12月、排水量が約4000トンで、米国のアーレイ・バーク級駆逐艦の半分以下の大きさとの見解を示していた。
衛星画像は、3月最終週に撮影された。ミドルベリー国際問題研究所ジェームズ・マーティン不拡散研究センターで東アジア不拡散プログラムのディレクターを務めるジェームズ・ルイス氏は、ミサイルの種類によるが、50発以上を格納できる空洞が甲板にあると指摘した。北朝鮮はVLSセルに適合するミサイルをすでに数種類開発したとし、VLSとの互換性があれば輸出も可能になると述べた。
シンガポールのSラジャラトナム国際問題研究大学院のコリン・コー氏は、新型艦は北朝鮮軍の他の艦艇に比べれば先進的だが、実戦ではたいした違いは出ないとみる。同氏によると、北朝鮮の海軍は伝統的に沿岸の防衛が主任務で沖合に展開する能力はなく、技術的に米韓より数十年の遅れがある。それでも新型艦船は、北朝鮮が海軍の向上に真剣に取り組んでいることを示すと述べた。
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