あす王座統一戦へ両王者計量パス 笑顔の中谷「ハッピー潤人で」決意の西田「全力で闘って統一王者」
◇プロボクシング WBC・WBA世界バンタム級王座統一戦 WBC王者 中谷潤人(M.T)<12回戦>IBF王者 西田凌佑(六島)(2025年6月8日 東京・有明コロシアム) 【写真】<公式計量>フェースオフする中谷潤人と西田凌佑 あす8日に有明コロシアムで開催される「PRIME VIDEO BOXNG 13」の公式計量が7日、後楽園ホールで行われた。無敗の日本人世界王者同士によるバンタム級王座統一戦はWBC王者の中谷潤人(27=M.T、30勝23KO)がリミットを200グラム下回る53.3キロ、IBF王者の西田凌佑(28=六島、10勝2KO)が100グラムアンダーの53.4キロでともに一発パスした。 計量後の撮影では中谷が右肩、西田が左肩にチャンピオンベルトをかけてポーズ。フェースオフでは16秒にらみあい、握手はせずに両者うなずいて別れた。 地元を離れての試合のため早めに減量を進めたという西田は「やるだけでなく勝つためにここまでやってきたので、明日は全力で闘って統一チャンピオンになります」と決意表明。昨年12月の初防衛戦はケガもあり「不安はあった」と明かしたが、「コンディションは良いので自信はあります。今回はケガもなく体重も順調に落とせた」と話した。リカバリーは沙捺夫人お手製のおじやだそうで、不利の前評判にも「全然気にならない。信じてくれる人、武市さん(トレーナー)のことを信じて戦いたい」と言い切った。 一方の中谷は、腹筋が6つに割れた西田の体を見て「多少ちっちゃくなったかな。明日になったら戻してくるので、そこらへんは同じかな」とコメント。栄養士をつけてしっかり管理した自身は前日6日にリミットに到達していたそうで「凄く元気に体重調整できました」と仕上がりに手応えを示した。リカバリー食を聞かれると「食べたいものを食べて補いたい。今はうなぎを食べようかなと思ってます」と答えた。 自身の愛称“ビッグバン”に対し、西田陣営は愛称“ブラックホール”を掲げているが、「対面してブラックホール感?全然感じなかったです」と笑いを誘い、笑顔が多い理由については「弟(龍人マネジャー)が結構笑うので乗せられる。“ハッピー潤人”で頑張ります」と意気込みを示した。この試合がバンタム級ラストマッチとみられるが、「そこらへんはチームと話して、この試合をクリアすればいろんな選択肢が出てくると思うのでチョイスしていきたい」と話すにとどめた。 日本人世界王者同士の統一戦は国内4例目。過去には2012年6月にミニマム級でWBC王者・井岡一翔(当時井岡)とWBA王者・八重樫東(大橋)、22年11月にライトフライ級でWBC王者・寺地拳四朗(BMB)とWBAスーパー王者の京口絋人(ワタナベ)、25年3月にはフライ級でWBC王者・寺地とWBA王者のユーリ阿久井政悟(倉敷守安)が対戦。いずれもWBC王者が勝っている。