広島が6発ゴールラッシュ!! フランスで得点量産FWはデビュー弾!! 役者揃い踏みでACL2準決勝に近づく先勝
サンフレッチェ広島は5日、AFCチャンピオンズリーグ2(ACL2)準々決勝第1戦でライオン・シティ・セーラーズ(シンガポール)を6-1で破ってホームで先勝した。FWジャーメイン良が2ゴールを決め、MF川辺駿は復帰後初ゴール。MF田中聡とFW中村草太にもゴールが生まれた。モナコやマルセイユで活躍し、リーグアン通算61得点を記録した新加入FWヴァレール・ジェルマンは広島デビュー戦で早速1ゴールを決めた。
均衡を破ったのは田中のスーパーゴールだった。前半12分、田中がDF塩谷司のパスを左足で鮮やかにターンしながら収めて前を向き、ペナルティエリアの手前から左足一閃。GKイズワン・マハブドはトーキック気味のシュートに意表を突かれたか反応できず、ボールはゴール右に吸い込まれた。
なおも広島は前半14分、ジャーメインが前線でボールを奪ってゴール前に折り返したボールを田中が合わせるも、GKにセーブされた。このこぼれ球にFW加藤陸次樹が反応するも、再びGKの好セーブに遭った。同33分にはDF佐々木翔が左CKを頭で合わせたが、ボールはクロスバーに直撃した。さらに1分後、左サイドを駆け上がったMF菅大輝がゴール前に鋭いボールを送るも、飛び込んだ加藤と中村にはわずかに合わなかった。
広島が追加点を決められずにいると前半36分、CKからライオン・シティ・セーラーズのカウンターを受ける。最後はPA内からFWシャワル・アヌアルに痛恨の同点弾を許した。それでも広島は同42分、中村がDF中野就斗のスルーパスで右サイドを抜け出すとグラウンダーのクロスを供給。これをジャーメインがゴール左に流し込み、前半のうちに勝ち越し点を奪った。
ミヒャエル・スキッベ監督は後半の開始からMF東俊希を送り込んだ。すると後半2分、東が左サイドから相手を抜き切らずに上げたクロスをジャーメインが合わせて追加点。リードを2点に広げた。
先制点の田中は後半16分、MF川辺駿との交代でピッチを退いた。すると同23分、右サイド深くで中村、中野と繋いで最後は川辺がゴールネットを揺らした。川辺は昨季途中の復帰後初ゴールになった。
直後にはジェルマンが加入後初出場。そのジェルマンは同29分、右サイドからのクロスを頭で合わせて初出場初ゴールを果たした。なおも広島は同31分、中村が豪快に右足を振り抜いて6-1。明治大出身のルーキー・中村は公式戦8戦6発になった。 試合はそのまま終わり、広島が5点のリードを持ってアウェーの第2戦に臨むこととなった。●ACL22024-25特集