米、関税発動前にEUと交渉しない見通し=外交官

欧州連合(EU)はトランプ米政権による関税回避に向けた交渉を試みているものの、米国が来週さらなる関税措置を講じるまで、交渉が行われる可能性は低いもよう。写真は欧州委のシェフチョビッチ委員。2024年11月撮影(2025年 ロイター/Johanna Geron)

[ブリュッセル 27日 ロイター] - 欧州連合(EU)はトランプ米政権による関税回避に向けた交渉を試みているものの、米国が来週さらなる関税措置を講じるまで、交渉が行われる可能性は低いもよう。EU外交官らが27日明らかにした。

EUの執行機関である欧州委員会のシェフチョビッチ委員(通商担当)が今週ワシントンでトランプ政権の高官らと協議するなど、交渉に向けた取り組みが行われているものの、米側からは新たな関税の発動に先立ちいかなる交渉も期待すべきではないという考えを伝えられたという。

トランプ政権は4月2日に相互関税の詳細を発表する見通し。

相互関税の税率は明らかになっていないものの、欧州委の当局者は最大25%になる可能性があると推測する。

EU外交官の一人によると、欧州委は4月4日に米関税に対する最終的な対抗措置について発表する可能性がある。また、欧州委は27日、域内に輸入される新車に対する関税を準備中とした。導入の時期などについては明確にしていない。

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