ChatGPTに何かあったの?OpenAIが発表したことまとめ
2025年4月17日未明、OpenAIが同社のAIチャットボット「ChatGPT」に関する発表を行ないました。やってたんです。
けっこういろんな発表があったので、その内容をざっくりまとめてご紹介します。
1. 新モデル「o3」「o4‑mini」で性能ジャンプ
新たな高性能推論モデル「o3」とハイバランスモデル「o4-mini」が発表になるとともに、ChatGPTに実装されました。
それぞれどんなモデルなのかと言うと…
・賢さに関しては、o4-miniはo3-miniからけっこう上がった、って感じですが、o1に対するo3の伸びがとんでもないことになっています。
・o3・o4-miniで特徴的なのは、最大出力トークン数が10万もあること。コンテキストウィンドウ(入力トークン数)も20万と膨大です。
2. ChatGPTがエージェンティックでマルチモーダルに
新モデルが実装された関係で、ChatGPTは大きく変化しました。「みんなが求めていたAI」にぐっと近づいたと思います。
ポイントは、実装されたo3とo4-miniが「エージェント」(ユーザーの代理人)としての訓練を受けていること。画像を解析して考えて回答でき、コードも実行できます。
先日実装されたメモリー機能を使って「ユーザーの関心」を推論、ユーザーがおもしろいと思う情報を探して提供させる、といった例が披露されました。
いろんな機能を駆使して、複雑な要望に応えてくれるようになったんです。ちょっと前のChatGPTとは別物だと思います。
3. もう試せます
上述のアップデートは既にChatGPTに反映済みです。
Plus・Pro・Teamユーザーは新モデルであるo3・o4-mini・o4-mini-highを選ぶことで、マルチモーダルでエージェンティックなChatGPTを体験できます(無料ユーザーはo4-miniのみ)。
4. 軽量コーディングエージェント「Codex CLI」も登場
伝えた内容を実際に動くプログラムに変換するというツールなのですが、実際に動かしてるところがとにかくスゴかった。
ネットで見かけたいい感じの動画をスクショ、それをCodexに突っ込んで「Webカメの映像をこういう感じにしてブラウザで見れるようにして」と伝えると…そういうプログラムがまるっと生成されてました。
CodexはGitHubリポジトリからインストールし、OpenAIのAPIキーを設定すれば利用できます。
Source: OpenAI2025年4月17日14時修正:一部、o4とすべき部分が4oとなっておりました。修正しております。