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 発信地:リヨン/フランス [ フランス ヨーロッパ ]

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【2月17日 AFP】フランス政府は15日、極右の若者が撲殺された事件の黒幕は「極左勢力」だと発表した。フランスでは3月の地方選を前に極右と極左の緊張が高まっている。

被害者のカンタン・デランクさん(23)は12日に南東部リヨンで行われた極左政治家に対する抗議活動中に襲撃され、その時に負った傷が原因で死亡した。

デランクさんは極左政党「不屈のフランス(LFI)」所属のリマ・ハッサン欧州議会議員の演説に反対する抗議活動で警備に当たっていたところを、極左活動家集団に襲撃されたという。

デランクさんは負傷し病院に搬送され、昏睡(こんすい)状態に陥っていたが、検察は14日、襲撃時の負傷が原因で死亡したと明らかにした。

ジェラルド・ダルマナン法相は、「彼(デランクさん)を殺害したのは明らかに極左勢力だ」と述べ、フランス議会の左派勢力で最大のLFIを含む極左政治家たちが、その言論で「抑えきれない暴力」をあおったと非難。

「言葉は人を殺すこともある」が、ハッサン氏とLFIを率いるジャンリュック・メランション氏は「この若者(デランクさん)の家族に一言も発していない」と述べた。

ローラン・ヌニェス内相も同調し、国営テレビ「フランス2」に対し、今回の襲撃は「明らかに極左勢力」が主導してていたと述べた。

極右に近い団体「ネメシス」によると、デランクさんはデモ参加者の警備に当たっていたところ、極左運動「アンティファ(反ファシスト)」の活動家から暴行を受けたという。

家族の弁護士は声明で、デランクさんは「組織化され訓練を受けた集団」に待ち伏せ攻撃を受けた。集団は人数でデランクさんたち警備隊を圧倒的に上回り、武装しており、中には顔を隠している人物もいたという。

事件を受け、3月の地方選と2027年の大統領選を前に、フランスでは極右と極左の緊張がさらに高まっている。

極右政党「国民連合(RN)」のマリーヌ・ルペン氏は、「このリンチに関与した野蛮人ども」を非難した。

極右が呼び掛けたデランクさんの追悼デモが、南部モンペリエと首都パリで行われ、参加者たちは「アンティファは殺人犯、クエンティンに正義を」と書かれた横断幕を掲げた。

リヨンでも21日に、デランクさんを追悼するデモ行進が予定されている。

極右はデランクさん撲殺事件について、LFIから派生した反ファシスト青年組織「ラ・ジューン・ギャルド(若者の衛兵)」によるものだと主張している。

だが、同団体の創設者でLFI所属のラファエル・アルノー議員はデランクさん撲殺事件に「恐怖」を表明。同団体は事件に関与しておらず、「すべての活動を停止した」と述べた。(c)AFP

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