見事なアインシュタインリングも! ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が観測した8つの重力レンズ

8つの重力レンズのうち、上段・左から2番目の「COSJ100024+015334」は、アインシュタインリングの一例です。約126億年前の初期宇宙で活発に星を形成していた銀河の像が、見事なリングを描いています。 一方、下段・左から2番目の「COSJ100025+015245」は弧状でもリング状でもなく、一筋の光の両側に像が分かれているような、不思議な形をしています。 ESA=ヨーロッパ宇宙機関によると、重力レンズ効果をもたらすレンズ天体は楕円銀河であることが多いものの、このケースではめずらしいことに、円盤銀河(渦巻銀河やレンズ状銀河のように円盤状の構造をもつ銀河)がレンズ天体の役割を果たしています。円盤銀河内の塵(ダスト)がその背後にある光源の銀河からの光を吸収するため、非常に遠い銀河の塵を研究する貴重な機会が得られるということです。 8つの重力レンズの画像は“ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の今月の画像”として、ESAから2025年9月30日付で公開されています。

sorae編集部

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