南アを来年G20に招待せず、トランプ氏表明-関係悪化が深刻化

Josh Wingrove

  • 南アへの「支払いと補助金を全て停止する」考えも示す-SNS投稿
  • 米は南アでのG20首脳会議ボイコット-共同声明採択しないよう要請

米国と南アフリカ共和国の関係が一段と悪化する中、トランプ米大統領は、来年フロリダ州マイアミで開催される20カ国・地域(G20)首脳会議(G20サミット)に南アを招待しない方針を明らかにした。また、南アへの「支払いと補助金を全て停止する」考えも示した。

ホワイトハウスで会談する南アのラマポーザ大統領(左)とトランプ米大統領(5月21日)

  トランプ氏はソーシャルメディアへの投稿で、南ア政府が白人のジェノサイド(集団殺害)を実行し、補償もせず土地の収用が進めているという根拠のない主張をあらためて展開し、最近の南アによる会議運営を批判した。

  トランプ氏は「2026年のG20は来年、フロリダ州マイアミの偉大な都市で開催されるが、南アは招待されない」とした上で、「南アはどこのメンバーにも値しない国ということを世界に示した。彼らへの全ての支払いと補助金を直ちに停止する」と表明した。

  米国は週末に南アで開かれたG20サミットをボイコットし、共同声明を採択しないよう南アに警告する外交文書を送付した。しかし南アは聞き入れず、G20開幕直後に共同声明を採択した。

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原題:Trump Says He Won’t Invite South Africa to G-20 in Miami(抜粋)

— 取材協力 S'thembile Cele

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