米政権、スペースXとの契約見直し トランプ・マスク両氏確執で

 6月13日、 米ホワイトハウスが今月、国防総省と航空宇宙局(NASA)に対し、実業家イーロン・マスク氏率いる宇宙開発企業スペースXとの契約について詳しい情報を収集するよう指示したことが分かった。写真はテキサス州スターベースの同社施設。5日撮影(2025年 ロイター/Gabriel V. Cardenas)

[ワシントン 13日 ロイター] - 米ホワイトハウスが今月、国防総省と航空宇宙局(NASA)に対し、実業家イーロン・マスク氏率いる宇宙開発企業スペースXとの契約について詳しい情報を収集するよう指示したことが分かった。関係筋4人がロイターに明らかにした。トランプ大統領とマスク氏の確執を受けた契約見直し措置という。

ロイターは、スペースXが米政府と交わした計約220億ドルの契約をホワイトハウスが取り消すつもりなのかどうかについては確認できなかった。

ただ、今回の措置は、マスク氏率いる企業との事業を打ち切るとしたトランプ氏の脅しを政権が実行に移そうとしていることを示している。

ホワイトハウス報道官はロイターに宛てた電子メールで、マスク氏のビジネスに関する質問には直接答えず、「トランプ政権は全ての契約について厳格な見直しプロセスにコミットしている」と述べた。

NASA報道官は別の声明で「宇宙における大統領の目標が達成されるよう、産業界のパートナーと協力していく」と述べた。

スペースXと国防総省からはコメントを得られなかった。

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Marisa Taylor, a Pulitzer Prize-winning investigative reporter, has more than two decades of experience covering business, healthcare, the Justice Department, and national security. As a Washington, D.C.-based reporter, she helped break the Panama Papers, which exposed offshore companies linked to more than 140 politicians. Taylor was also part of a team that exposed the CIA’s monitoring of Senate Intelligence Committee staff. She previously reported out of Texas, California, Virginia and Mexico. https://www.pulitzer.org/winners/staff-reuters https://www.reuters.com/authors/marisa-taylor/

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