神奈川の"主要東西ルート"「用田バイパス」フル4車線開通! 横浜~伊勢原が「めちゃスムーズ」に! 10年で藤沢市内の渋滞"ほぼゼロ"に! ただし「戸沢橋渋滞」は今も変わらず…

神奈川県は、県道22号線の「用田バイパス」が4車線開通した効果を発表しました。

渋滞が「ほぼ解消」

 神奈川県は2025年8月19日、県道22号線の「用田バイパス」が4車線開通した効果を発表しました。

 一体どのようなバイパスで、開通してどのような効果が現れたのでしょうか。

用田バイパス(画像:神奈川県)。

 県道22号 横浜伊勢原線は、横浜市磯子区のJR新杉田駅前から伊勢原市の国道246号までを結ぶ道路です。区間によっては「環2」「長後街道」なども県道22号線に含まれます。

 横浜市の南部からおよそ西に向かって進み、途中、上大岡や戸塚、泉区の中心部などの住宅地などを通過。藤沢市内に入ると長後からは工場や倉庫などがあるエリアを進み、海老名市の南部、厚木市の一部を通って伊勢原市内に入っていきます。

 神奈川県内の東西軸として主要なルートのひとつを形成し、新杉田の国道16号をはじめ、鎌倉街道や国道1号、環状4号線、中原街道、相模川をわたると国道129号とも接続。全線に渡って非常に混雑します。

 このうち、用田バイパスは小田急江ノ島線を過ぎて、引地川を渡った先からしばらく真西に進み、いすゞの藤沢工場などを通って東海道新幹線をくぐり、用田橋際交差点に至る、およそ約4.2kmの区間です。

 2009年度の4車線化を皮切りに、2015年4月までに全線が4車線化で開通。南側にある狭い2車線の旧道を通る必要がなくなり、スムーズに行き来することができるようになりました。

 特に、旧道の用田交差点では中原街道とクロスしており、横浜市内から厚木や伊勢原に向かうクルマと、中原街道を通って寒川から綾瀬や緑区方面に行きたいクルマで見事にバッティングが発生し、朝夕には大渋滞となっていました。

 用田バイパスの開通で、非常に走りやすい4車線に加えて立派な右折レーンも設置されたことで、旧道の交通量は約15%減少。大型車もほとんどがバイパスを通ることで、地域住民の安全性も守られています。

 さらに、用田橋際交差点では最大渋滞長が約70%も減少。用田交差点や新用田辻交差点ではほぼ渋滞が消滅するなど、大きな効果が見られたといいます。

 付近住民からも、「開通前は、交差点が渋滞していたので裏道を使っていましたが、現在は、用田バイパスを利用して、スムーズに目的地に行けるようになりました」「用田バイパスの一部は通学路として利用されており、安全性も向上していると思います」「現道の沿線では、交通量が減って以前よりも静かになりました」などの声が寄せられています。

※ ※ ※

 なお、用田バイパスより厚木寄りも、4車線化を目指す予定で、JR相模線の門沢高架橋までの約2.1kmが事業中です。

 しかし、さらにその先の相模川をわたる戸沢橋の4車線化はまだ検討段階にあります。

 相模川の橋梁は少なく、ここを通るか、本厚木や平塚まで迂回して渡るしかなく、しかもいずれの橋も大混雑です。

 戸沢橋は特に川を渡った先の圏央道、国道129号方面の流入が非常に多く、常に大渋滞という様相で、年中ノロノロ運転を強いられています。

 2017年には厚木商工会議所が神奈川県に対し、相模川にかかる橋の設置や戸沢橋の4車線化などを求めていますが、具体的な動きはしばらくなさそうです。

【クルマをもっと身近にするWEB情報メディア】 知的好奇心を満たすクルマの気になる様々な情報を紹介。新車情報・試乗記・交通マナーやトラブル・道路事情まで魅力的なカーライフを発信していきます。クルマについて「知らなかったことを知る喜び」をくるまのニュースを通じて体験してください。

【2025年最新】自動車保険満足度ランキングを見る

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす

最新記事

関連記事: