【検証】お化け屋敷NG勢でもホラー系脱出ゲームは楽しめるのか? → 怖さ以上の問題で開始直後に詰んだ

私はかなりのビビりである。

どれくらいかというと、バイオハザードのチュートリアルをプレイしただけで、翌日ストレスで発熱するレベルだ。

そんな人間が、なぜかホラー系の脱出ゲームに挑戦してきた。

今回は、お化け屋敷すらNGな人間でもホラー系脱出ゲームは楽しめるのかについて、実際に体験した率直な感想をお届けしたい。

・東京密室

今回訪れたのはリアル脱出ゲーム施設の「東京密室」。秋葉原や新宿などで展開している、体験型の謎解き脱出ゲーム施設だ。

専用の部屋に閉じ込められ、頭と身体を使って謎や仕掛けを解き明かし、制限時間内の脱出を目指す、物語性の高い新感覚ゲームとして人気を集めている。

参加のきっかけは古くからの友人の誘いだった。

お化け屋敷すら苦手な人間が来る場所ではない。そう思った私は当然のように最初は断ったが、気づけば話が進み、予約が完了していた。鬼かよ。

また、料金は平日・休日ともに3500円(税込)。決して安くはない。なぜ私はこの金額を支払い、わざわざ怖い思いをしようとしているのだろうか。

・「野村病院」のコンセプト

さて、今回私たちが選んだのはホラーに特化した「『野村病院』精神病院からの脱出」。

我々は探偵という設定で、行方不明になった人物と依頼人の足取りを追い、黒い噂のある精神病院に潜入するという内容だ。

導入の時点で不穏さに満ちており、正直なところこの時点で帰りたくなっていたが、当然許されるわけもない。

入店後はルール説明を受け、貴重品はロッカーへ預ける。

スマートフォンの持ち込みは禁止だが、クリアしたチームのみ最後に記念撮影が許可されるため、1人だけ持ち込み可能という仕組みになっていた。ただしプレイ中は一切触れてはいけない

さらに、行き詰まった際にヒントをもらえるトランシーバーが配られるが、使用できるのは基本2回まで。初心者チームにとってはかなりシビアな条件である。

ちなみに制限時間は70分、今回は5人での参加となった。

・ゲームスタート

ゲームが始まると同時に、不穏なBGMとともにストーリー説明の音声が流れ始める。

室内は真っ暗というほどではないが全体的にかなり薄暗く、場所によっては細かい文字がやや見えづらい程度の暗さだ。

舞台が病院ということもあり、内装は白を基調とした無機質な空間に仕上げられていた。また、どこか消毒液を思わせるような空気感もあり、じわじわと不安を煽ってくる。

そして間もなく最初の謎解きが提示されるのだが、これがまったく解けない。

全員初心者ということもあり、手がかりすら掴めないまま時間だけが過ぎていく。

やむを得ずトランシーバーでヒントをもらうも、それでも解けず、開始早々2回分のヒントを使い切るという事態に陥った。なんとか第一関門は突破したものの、この時点でほぼ詰みの状態である。シンプルに全員センスがない。

通常であれば、その後はヒントなしで進むしかないのだが、あまりにも進行が遅い我々を見かねたのか、親切なスタッフさんが追加のヒントを快く出してくれた。ありがてえ限りだ。

関門を突破するたびにホラー演出が入り、その都度集中が途切れる。お化け屋敷のようにひっきりなしに脅かしてくるわけではないが、忘れた頃に突然大きな音が鳴ったり、空間の一部に変化が起きたりするため普通にビビる。

落ち着いて考える環境ではない中で謎解きを続けるのは想像以上に難しく、進行はかなり鈍い。恐怖と焦りが同時に襲ってくるため、精神的にもなかなか忙しい状況だった。こうした中で冷静に行動しながら謎を解いていくバイオハザードの主人公たちってやっぱすげぇや……!

結果的にはスタッフさんにかなり助けられる形で進むことになった。誇張抜きに15回ほどヒントをもらうこととなり、ほぼ誘導に近い状態でなんとか最終関門まで到達したものの、最後の最後で時間切れとなり、惜しくも脱出失敗。

終了後に聞いたところ、本当にあと一歩というところだったらしく、悔しさと同時に、終わったことへの安堵も感じる結果となった。

てか、これだけサポートしてもらってクリアできないとは、なんとも情けない。

・お化け屋敷NGでもいけるのか?

さて、今回実際に参加してみて感じたのは、ホラー脱出ゲームは一般的なお化け屋敷とはかなり構造が異なるということだ。

お化け屋敷の場合、基本的には決められたルートを進みながら、受動的に恐怖を受け続けることになる。いつ何が起こるかわからない状態で、ただ驚かされるのを待つ時間が長い。これが個人的にはかなり苦手だ。

一方で脱出ゲームは、「謎を解いて先へ進む」という明確な目的がある。常に次の手がかりや解答を考える必要があるため、自然と恐怖が緩和される。

もちろん演出で驚かされる場面はあるものの、怖さだけに意識が集中し続けない分、ビビりでも比較的耐えやすい印象だった。

また、チームで協力しながら進めるため孤独感がないのも大きい。1人で怖さを抱え込むのではなく、自然と会話や連携が生まれるため、想像していたよりも参加しやすかった。

・ビビり向け攻略ポイント

最後に私のようなビビり向けの攻略ポイントも共有しておきたい。

まず、メンバー構成はかなり重要だ。最低でも1人は怖がらずに前へ進めるタイプがいたほうがいい。全員ビビりだと、ちょっとした演出でも足が止まり、進行が著しく遅れる。

服装については意外と移動や探索で動く場面があるため、動きやすい格好が無難。加えて初心者はヒントを温存しようなどと考えず、トランシーバーは遠慮なく使ったほうがいい。

我々のように開始直後で使い切っても、場合によってはスタッフさんが助けてくれる可能性もある。初心者ほど、変に抱え込まず素直に頼るのがおすすめだ。

我々は今回クリアには至らなかったものの、ビビりでもホラー脱出ゲームは案外楽しめるのかもしれない。

少なくとも私は、思っていたよりずっと楽しめたぞ。めちゃめちゃ怖かったけどね!

参考リンク:東京密室 執筆:大島あさ未 Photo:RocketNews24.

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