新潮「中国を暴走させる朝日と野党の罪『台湾有事』答弁の何が悪い」花田紀凱 花田紀凱の週刊誌ウォッチング(1054)
『週刊文春』(11・27)と『週刊新潮』(11月27日号)の差が大きく出た。例の高市早苗首相「台湾有事発言」をめぐる問題だ。
『新潮』は「中国を暴走させる朝日新聞と野党の罪 高市首相『台湾有事』答弁の何が悪い」。
『文春』、「高市VS習近平『日中〝新冷戦〟』」。
明らかに『新潮』のタイトルが強いし、タイムリー。『文春』がたった2ページで済ませているのもわからない。
問題の薛剣(せつけん)駐大阪総領事に関して『新潮』でノンフィクション作家の安田峰俊氏がこんな話を。
<「4年前に大阪へ着任以降、彼はSNSに一日平均で100件投稿、朝6時から深夜12時までログインしていました」>
<「50代半ばにして、薛氏はツイッター廃人、いわゆる〝ツイ廃〟と揶揄(やゆ)されるほどのSNS中毒です」>
<「『戦狼外交』を推奨する中国共産党は、世界に散らばる自国の外交官にSNSアカウントを作らせ、厳しい言葉を発信させていた。その中でも彼の過激さは群を抜く〝暴言大王〟でした」>
たとえば玉木雄一郎国民民主党代表については<ハエがウンコに飛びつこうとする西側子分政治家>。
麻生太郎自民党副総裁は<又もや暴言雑言吐いたか、この「新しい戦前」のサイコパス!!>。
ペルソナ・ノン・グラータ(好ましからざる人物)としてさっさと国外追放すべきだ。
南アフリカでのG20首脳会議への出発を前に記者団の取材に応じる高市早苗首相=21日午後、首相官邸(春名中撮影)『週刊ポスト』(11・28/12・5)の「スッパ抜き」は「高市首相はやる気だ! 12・26『靖国電撃参拝』極秘プラン」。
読んでみたが、「靖国参拝」に関して何の根拠も示せていない。
唯一、<自民党の高市支持派議員の間で一つの情報が流れている>。
何が「スッパ抜き」だ!
東京新聞の望月衣塑子記者『サンデー毎日』(11月30日号)は「高市『存立危機』政権に異議」だそうだが、異議を唱えているのは大串博志(立憲民主党)、佐高信(評論家)、望月衣塑子(東京新聞記者)の3氏。
読まずともわかる。
『ニューズウィーク日本版』(11・25)、白地の表紙に大きく「世界も『老害』戦争」。
あまり、読みたくない特集だ。
(月刊『Hanada』編集長)