「I say 憲法 you say 守れ♪」国会前に2万4千人「自民も維新も触るな」

国会前で行われた「平和憲法を守るための緊急アクション」の様子=3月25日午後、東京都千代田区(奥原慎平撮影)

憲法9条改正に反対する「平和憲法を守るための緊急アクション」(WE WANT OUR FUTUREなど主催)が25日夜、国会議事堂周辺で開かれ、2万4000人(主催者発表)が集まった。参加者はペンライト片手に「自民も維新も憲法触るな♪」「平和憲法は日本の宝」「焼野原より花畑」などと流れる音楽に合わせてコールを上げた。

若手・中堅の有志グループ

2月の衆院選の結果、自民党は憲法改正の発議に必要な3分の2以上を衆院で確保。それを受けて、「これからも戦争しないため、基本的人権の保障を実現していくため、今こそ共に声を上げる」(主催者)目的だという。

「WE~」は10代~40代の市民有志グループで、首相官邸前や自民党本部前などで抗議集会などを重ねてきた。令和6年7月の東京都知事選では、候補者支援に力を入れた。今回の米・イスラエルのイラン攻撃に対しては抗議し、交渉による平和的解決の必要を訴え、日本政府に貢献を求める立場だ。

自衛官は「9条のおかげで」

登壇したジャーナリストの布施祐仁氏は「ジャーナリストの大きな仕事の一つは戦争を止めることだ。必ず戦争では真実をゆがめるウソが出る。真実を伝えるのが大きな仕事で、そういう形で仕事をしていきたい」と語った。

布施氏は自衛官やOBに数多く取材したといい、「その中で数人から聞いた言葉がある。『憲法9条があったおかげで戦争することなく自衛官人生を終えることができた』『一発も銃弾撃つことなく退官することができた。9条のおかげだ』と話した自衛官の顔も覚えている」と振り返った。

「今の日本政府は国際法違反の米国の武力行使を『国際法違反』と言えない。米国の顔色をうかがう政府が、9条がなかったら、米国と一緒にやれと言われたら、(イランへの共同攻撃を)やった可能性がある。それをさせなかったのは9条があったおかげだ」と強調した。

布施氏は日米地位協定を改定する必要性を訴え、「主権国家として米国の行動を縛る権限を日本は持とう。それでこそ、本当の平和国家じゃないか。ぜひ憲法だけじゃなくて日米地位協定を変えろという声を大きく上げたい」と述べた。

9条維持し米国自立を

「そう言うと、『地位協定を変えるために、やはり9条を変える必要があるのでは。核兵器を持つ必要があるのでは』という人が絶対に出てくる。決してそんなことない。9条を維持して、米国からも自立する道はある」と強調した。

布施氏は自身に配分されたスピーチ時間が終わりに差し掛かっているとスタッフに促されており、「道」の具体的な中身に関しては、自身の著書の購読を勧めるにとどめた。

混雑のため国会正門前のステージ付近の横断歩道は警察官の手で封鎖された=3月25日午後、東京都千代田区

この日の集会は国会正門前に設置されたステージを中心に数百メートル四方の歩道は通行が難しくなるほどの混雑ぶりとなった。

集まった人たちは、コーラーと呼ばれる人がリズムに合わせて「I say 憲法 you say 守れ 憲法…」と呼びかけると、「守れ」「守れ♪」と応じていた。(奥原慎平)

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