日経平均は反発、景気敏感株がしっかり TOPIX最高値
2018年10月11日、東京証券取引所で株価ボードを見る来場者。REUTERS/ISSEI KATO
[東京 12日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は反発し、前営業日比220円38銭高の5万1063円31銭で取引を終えた。米政府がまもなく再開するとの見方から、好影響が期待される景気敏感株を中心に買いが広がった。取引時間中にドル高/円安が進行したことも株価の支えとなった。決算を材料とした物色はきょうも活発だった。TOPIXは史上最高値を更新した。
T&Dアセットマネジメントの浪岡宏チーフ・ストラテジスト兼ファンドマネージャーは「ハイテク企業の決算が一巡し、株価に過熱感がみられる中、米政府の再開で経済が活発化するとの期待が広がっており、物色がハイテク株から景気敏感株に移っている」と分析する。
日経平均は145円高で寄り付いた後、マイナス圏に転落し300円超まで下落したが、再びプラス圏に浮上し、後場終盤に229円高の5万1072円26銭で日中高値を付けた。取引時間中にドル/円が一時154.70円台に乗せたことに加え、朝方軟調だったソフトバンクグループ(9984.T), opens new tabの下げ幅縮小も株価の下支えに寄与した。
決算銘柄では、三井金属(5706.T), opens new tabが23%超高で上場来高値を更新したほか、日揮ホールディングス(1963.T), opens new tabも11%超高で年初来高値となった。住友不動産(8830.T), opens new tabも6%超高でしっかり。
半面、SUMCO(3436.T), opens new tabは20%超安で一時ストップ安水準まで売られた。鹿島建設(1812.T), opens new tabは4%超安だった。朝方10%超下落したソフトバンクGは3%超安で引けた。
TOPIXは3日続伸し、1.14%高の3359.33ポイントで取引を終えた。史上最高値更新となった。東証プライム市場指数は前営業日比1.14%高の1730.31ポイント。プライム市場の売買代金は7兆0005億9600万円だった。
東証33業種では、値上がりは非鉄金属、ゴム製品、医薬品、銀行など27業種、値下がりは金属製品、情報・通信など6業種となった。
新興株式市場は、東証グロース市場250指数が2.48%高の727.33ポイントと、反発した。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1259銘柄(78%)、値下がりは316銘柄(19%)、変わらずは37銘柄(2%)だった。
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