日産の中国最新EVセダン「N7」、日本に輸出検討へ
日産自動車は、中国合弁会社が中国市場で発売した最新の電気自動車(EV)セダン「N7」の日本での投入も検討している。写真は日産のロゴ。横浜市で5月撮影(2025年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
[東京 5日 ロイター] - 日産自動車(7201.T), opens new tabは、中国合弁会社が発売した最新の電気自動車(EV)セダン「N7」の日本への輸出も検討する。現地合弁会社である東風日産乗用車公司の商品企画部部長、呉越氏が5日、記者団に明らかにした。中国市場では発売から約1カ月で約1万7000台を受注し、日産は「好調な滑り出し」と評価している。
呉氏は、具体的な時期などの詳細は未定としたが、N7は中国市場だけでなく中国から世界へ輸出するモデル(in China for China to global)であるため、日本に対しても「当然これから考えていく」と述べた。日産は5月、2025年度中に中国から輸出する方針を示していた。
N7は開発、生産などを中国で行っている中国仕様モデルで、現地では4月27日に発売。価格は11.99万元(約240万円)からで、10万元─20万元の価格帯を購入する中間所得層が主要顧客。呉氏は、N7でも「収益はしっかり出ている」とし、現地サプライヤーを活用して低価格を実現していると説明した。
N7の標準モデルの航続距離は510キロメートル。人工知能(AI)を活用して快適性を高めたほか、自動運転ベンチャーのモメンタが提供する運転支援技術を搭載する。
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