古いクルマに厳しすぎない!? 「長く乗る=自動車税割増」はもうやめようよ!

 好きで古いクルマに長く乗ることは、環境的にもエコなはず。ところがなぜか税金は“ペナルティ級”に重くなる。これ、どう考えても理不尽じゃない? 実際、ある調査では旧車オーナーの約8割が「税金の重課には納得できない」と回答してるのだ!

文:ベストカーWeb編集部/写真:ホンダ、メルセデスベンツ、ベストカーWeb編集部ほか

※記事制作に一部AIを使用しています。

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旧車ならテンロクでも重課税となる。なんと東京だと4万5400円にものぼるという

 古いクルマに乗っていると、毎年やってくる自動車税の通知がちょっと憂鬱。というのも、車齢13年を超えたガソリン車には、およそ15%の重課が適用される。たとえば排気量2000cc以下のクルマなら、本来3万6000円のところ、東京都だと4万5400円にアップ! 排気量が大きいモデルだと、なんと12万7600円にもなる。

 実際、ある調査(※)では、旧車オーナーの62%が年間自動車税に「5万円以上」支払っているという結果に。「3.5万~5万円未満」が31.9%と最多で、「5万~7万円未満」が25.9%。なかには「10万円以上払っている」というツワモノも6%近くいた。

 しかも、これはあくまで“税金”の話であって、整備代や車検費用、部品の入手コストなどを含めれば、維持費はさらにかさむ。「ただ古いクルマに乗っている」というだけで、なぜこれほど負担が重くなるのか……納得できない人が多いのも当然だ。

※旧車買取専門サービス「旧車王」によるアンケート調査結果

なんとドイツなら条件さえ合えば旧車が優遇されるのだ。憧れの縦目のベンツにだって乗れちゃう?!

 この調査では、旧車オーナーの82.2%が「重課には納得できない」と回答している。じゃあどうしてほしいのかというと、圧倒的に多かったのが「重課の除外や適用年数の見直し」(83%)という意見だった。

 他にも「車検や重量税の軽減」「旧車保険の優遇」「維持年数や走行距離による区分」など、現行制度に対してさまざまな改善要望が出ている。要するに、「乗ってるだけで重課」はもう時代遅れだろう、という声が広がっているわけだ。

 参考までに、海外ではどうなっているか。たとえばドイツでは、30年以上前に登録され、オリジナル状態が保たれている車両には「Hナンバー」が与えられ、税金などの優遇が受けられる。古いクルマを大事にする人に「ありがとう」と言える制度があるってこと。

 一方で日本では、「古い=環境に悪い=罰金」みたいな図式が根強い。もちろん、環境負荷を減らすための仕組みは必要だけど、大切に乗り続ける人を一律に“悪者扱い”するのはどうなんだろう?

 税金って、本来は社会全体を良くするためのもののはず。それなら、「長く大切に乗るクルマ文化」もちゃんと守れるような制度にアップデートしていくべきじゃないか。旧車オーナーたちの声は、その大事なヒントになるはずだ。

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