脅迫で判事を警察保護下に、ルペン氏有罪裁判 大統領選前に控訴判決
フランスの極右政党、国民連合(RN)のルペン前党首(写真)が次期大統領選に出馬できなくなった判決で、裁判長を務めたドペルテュイ判事に殺害予告があり自宅住所もネットで公開されたため、警察は同判事を保護下に置いた。議会で1日撮影(2025年 ロイター/Gonzalo Fuentes)
[パリ 2日 ロイター] - フランスの極右政党、国民連合(RN)のルペン前党首が次期大統領選に出馬できなくなった判決で、裁判長を務めたドペルテュイ判事に殺害予告があり自宅住所もネットで公開されたため、警察は同判事を保護下に置いた。関係筋が明らかにした。
同判事はソーシャルメディアでも脅迫を受け、Ⅹや極右サイトで写真がさらされた。パリ警察は脅迫について捜査中であることを確認した。
31日に発表されたオドクサの世論調査によると、RN支持者の90%近くが、裁判はルペン氏を他の政治家よりも厳しく扱ったと考えている一方、フランス国民の半数以上は公正な裁判を受けたと考えている。
ルペン氏は判事への脅迫を非難、控訴という法的手段で判決を覆すと訴えた。
パリ控訴院(高裁)は1日に声明を発表、判決に対し3件の上訴が出されたとし、2026年夏に控訴審の判決を下す方針を明らかにした。次期大統領選は27年に予定されており、逆転判決がでれば出馬が可能になる。 もっと見る
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