イスラエル軍、連日のガザ全域攻撃 少なくとも30人死亡
[カイロ/ガザ 30日 ロイター] - パレスチナ自治区ガザ全域が30日、イスラエル軍による連日の攻撃を受け、少なくとも30人が死亡した。医療関係者が明らかにした。
ガザ保健省によると、このうち少なくとも23人が北部で死亡したという。
北部ベイトラヒヤのサラティーン地区では8人が死亡。同地区は29日にも攻撃を受け、20人の子どもを含む93人が死亡したという。南部と中部では少なくとも7人のパレスチナ人が死亡した。
ベイトラヒヤの当局者は声明を発表し、同地域は「食糧も水も病院も医師もない」状況になっていると訴え、世界各国と援助機関に対し、イスラエルの攻撃を中止させ、基本的な医療物資や燃料、食糧を届けるよう求めた。
医療関係者や住民によると、ガザ市のシェイクラドワン地区では、診療所の近くで5人が死亡、負傷者も出ている。
イスラエル軍当局者は、空爆で建物が倒壊したが、建物そのものを破壊する意図はなく、激しい戦闘の中で兵士らが「監視員」と特定した屋上の人物を狙ったものだったと述べた。
匿名の当局者は、報告された死者数と軍が確認した数の間に「食い違い」があったと述べたが、詳細は明らかにしなかった。
パレスチナのイスラム組織ハマスによる奇襲から1年が経過した今も、イスラエルによる攻撃の勢いが衰える気配は見られない。ガザ北部は現在、イスラエル軍の攻撃の焦点となっている。イスラエルは今月、同地域で再集結したとされるハマス戦闘員を一掃するため、ベイトラヒヤと近隣のベイトハヌーン、ジャバリアに戦車を送り込んだ。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab
A senior correspondent with nearly 25 years’ experience covering the Palestinian-Israeli conflict including several wars and the signing of the first historic peace accord between the two sides.