ホンダと日産、重複するサプライチェーンは9242社―帝国データバンク調べ
経済・ビジネス
自動車1台にはネジや計器操作のためのスイッチなど小さなものも含めると約3万点の部品が使われているという。そのため、膨大な関連企業が存在する。ホンダと日産が12月23日会見を開き、経営統合に向けて協議を開始すると発表した。関連企業への影響もはかりしれない。
帝国データバンクの調査で、自動車メーカー10社のサプライチェーン企業(自動車産業)の総数は、2024年11月時点で国内に推計6万8485社だった。
トヨタ自動車が4万680社と最多で、ホンダ2万2465社、日産1万9084社が続いた。トヨタを例にとって取引階層(Tier)別にみると、トヨタと直接取引する「Tier1」2306社に対して、Tier1と取引する「Tier2」2万2334社、「Tier3以降」1万6040社。いずれのメーカーも、Tier2が最も厚い層をなしている。
10社のサプライチェーン企業数の単純合計は14万7207社で、国内の自動車産業サプライチェーン6万8485社の倍以上となっているのは、各社の取引先に重複があるからだ。
ホンダと日産両社のサプライチェーンに登場する企業は9242社、三菱自動車を含めた3社のサプライチェーンに登場する企業は3472社だった。
サプライチェーン重複企業数
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