ロシア、北極圏の国益強調 グリーンランドなど巡るトランプ氏発言受け
クレムリンのペスコフ報道官は、グリーンランド獲得やカナダ「併合」などに関するトランプ次期米大統領の発言について、北極圏はロシアの「国益」とし、「状況の劇的な展開を注視する」と述べた。昨年12月、モスクワで撮影(2025年 ロイター/Maxim Shemetov)
[モスクワ 9日 ロイター] - ロシア大統領府(クレムリン)のペスコフ報道官は9日、デンマークの自治領グリーンランド獲得やカナダ「併合」などに関するトランプ次期米大統領の発言について、北極圏はロシアの「国益」とし、「状況の劇的な展開を注視する」と述べた。
トランプ氏は今週、グリーンランド獲得やパナマ運河の管理権を取り戻すために、軍事行動や経済措置を取る可能性を排除しない考えを示唆。カナダを「併合」することにも関心を示している。 もっと見る
トランプ氏の発言について記者団から尋ねられたぺスコフ報道官は「北極圏はロシアの国益と戦略的利益の領域」とし、「北極圏の平和と安定を維持することに関心がある」と応じた。
状況を注意深く見守っているとしつつも、「これまでのところ声明のレベルでしか進んでいない」とも述べた。
また、欧州は「非常に慎重かつ控えめに反応しているようだ」という認識を示した。
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