日経平均は6日ぶり反発、米欧対立への過度な警戒が緩和 決算期待も

都内の株価ボード前で2025年12月撮影。 REUTERS/Issei Kato

[東京 22日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は6日ぶりに反発し、前営業日比914円25銭高の5万3688円89銭で取引を終えた。米欧対立への過度な懸念が緩和したほか、国内金利の上昇が一服し、幅広い銘柄で買い戻しが優勢となった。今後本格化する企業決算への期待も相場を支援し、上げ幅は一時1000円以上となった。

日経平均は500円超高で寄り付いた後も徐々に水準を切り上げ、午後には一時1147円高の5万3922円に上げ幅を拡大した。トランプ米大統領がグリーンランド問題を巡って欧州諸国に追加関税を課すとしていた方針を撤回し、米国市場で株高となったことを受け、先日までの続落からの買い戻しが強まった。

市場では「(投資家の不安心理を示す「恐怖指数」として知られる)VIX指数が高止まりから急速に低下し、投資家に安心感を与えた」(りそなホールディングスの武居大輝市場企画部ストラテジスト)との見方が聞かれた。VIXはグリーンランド問題への警戒感が高まる中で節目となる20を一時上回っていたが、前日は16.9に低下した。

米国市場での半導体株高もあって、国内のAI(人工知能)・半導体関連株は総じて堅調となり、日経平均の寄与度上位を占めた。ソフトバンクグループ(9984.T), opens new tab、アドバンテスト(6857.T), opens new tab、東京エレクトロン(8035.T), opens new tabの3銘柄で日経平均を700円超押し上げた。
前日に決算を発表したディスコ(6146.T), opens new tabがストップ高となったことも、半導体関連株を刺激した。「企業業績の回復モメンタムは強く、決算への期待は大きい」(武居氏)との声があった。このところ軟調だった銀行や証券、自動車を含む輸送用機器はしっかりだった。一方、防衛やレアアースの関連株は軟調な銘柄が目立った。

TOPIXは0.74%高の3616.38ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比0.75%高の1863.38ポイントだった。プライム市場の売買代金は7兆2139億8100万円だった。東証33業種では、値上がりはガラス・土石製品や情報・通信、金属製品など26業種、値下がりは小売やその他製品、保険など7業種だった。

メモリー不足への思惑が継続しキオクシアホールディングス(285A.T), opens new tabは上場来高値を連日で更新。TOTO(5332.T), opens new tabは大幅高となり昨年来高値を更新、日東紡績(3110.T), opens new tabは上場来高値を更新した。一方、第一稀元素化学工業(4082.T), opens new tabなどレアアース関連は弱い銘柄が目立った。川崎重工業(7012.T), opens new tabなど防衛株も弱かった。東京電力ホールディングス(9501.T), opens new tabは軟調だった。前日に再稼働した柏崎刈羽原発6号機で、制御棒の引き抜き作業中に警報が鳴り作業を止めたことが伝わった。

新興株式市場は、東証グロース市場250指数が0.68%安の715.87ポイントと3日続落した。

東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1298銘柄(81%)、値下がりは268銘柄(16%)、変わらずは35銘柄(2%)だった。

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