「VTuberが産まれるまで」に立ちはだかる“依頼”の壁。VTuberの親になる覚悟と、産まれる覚悟を訊いた
VTuberという文化が成熟して何年も経とうとしている。SNSやYouTubeにおけるバーチャルなアバターをまとっての活動は普遍的なものとなり、日々多くのVTuberが生まれ、交流が生まれている。イラストレーターやモデラーは、クリエイターとしてVTuber業界との関わりが生まれるケースも増えてきたことだろう。しかし、そうした依頼の実態やノウハウについては表に出ることが少なく、トラブルが発生した段階でSNSで告発が起こったり、注意喚起がなされたりすることが少なくない。
今回、弊誌AUTOMATONはLive2Dとセルシスが主催する「 Live2D×CLIP STUDIO PAINT コラボ座談会」を取材した。メインスピーカーはVTuberの栢森エマ氏と、彼女の「パパ」「ママ」である、Live2Dモデラーの乾物ひもの氏、イラストレーターの深井涼介氏。栢森エマ氏が生まれるにあたって、どのようにクリエイティブな連携を進めてきたかを語ってもらった。
第1回である本稿では、“依頼前”のコミュニケーションにフォーカスした内容をお届けする。
示し合わせたわけではないのにお菓子がたくさん持ち込まれる、和やかな場であったLive2D 須田修伍氏(以下、Live2D須田氏):株式会社Live2Dで広報を担当している須田修伍と申します。昨今、VTuberモデルの制作を依頼したい人、それを請ける人がすごく増えていると感じています。ですが、VTuberになるための技術的な話は調べればいっぱい出てくるんですが、依頼する側・受ける側のコミュニケーションや、仕事全般の進め方ということに関しては、あまり表に出てこない実情があります。それによって、いろいろなトラブルが起きてしまうケースも見かけます。
今日はこのお三方に集まっていただいて、実際にいろいろなご経験をされたなかで、こういうことがあった、こうするといいよという話を伺えればと思っています。まずはお三方、自己紹介をお願いできますか。
栢森エマ氏(以下、栢森氏):森の中からこんえっと!フクロウと人間のハーフ個人VTuber!栢森エマです。よろしくお願いします。
深井涼介氏(以下、深井氏):イラストレーターの深井涼介です。今回は、栢森エマちゃんのキャラクターコーディネートを担当した者として参加しております。よろしくお願いします。
乾物ひもの氏(以下、乾物氏):Live2Dモデラー兼バーチャルYouTuberの乾物ひものと申します!栢森エマさんのモデリングを担当しております。このたびは素敵なお話にお誘いいただきまして嬉しいです。よろしくお願いします。
Live2D須田氏:VTuberらしい言葉に言い換えると、深井先生が「ママ」で、ひものさんが「パパ」ということですね。
深井氏:ワタシがママよ。
乾物氏:わたしがパパよ。
栢森氏:はい! 私はこの二人から生まれた、すくすくベイビーです。
一同:(笑)
Live2D須田氏:まずはお三方がどういう関係性なのかをお聞きしたいのですが、なにか手を取り合うきっかけはあったのでしょうか。
栢森氏:スタートは私が、自分のお仕立てを深井先生にお願いしたいと思ってアプローチをしたことでした。そこからVTuberとしてデビューし活動を続けるなかで、動きや身体のアプローチをこういうものにしたいという希望がたくさん出てきて……。その希望を叶えられるのは、ひもの先生しかいない!と思ったんです。ですが、こちらからファンではあってもやり取りはなかったので、つながりのある友人を介して連絡を取らせてもらいました。そこから猛烈にアタックして、口説き落としたんです(笑)
乾物氏:懐かしい~!すごく嬉しかったなあ。
栢森氏:歌衣イツミちゃんのロングスカートと、肩から正面にかけての体の動きを見てから、ずっとひもの先生に声をかけたいと思っていたんです。いずれもものすごく自然なお仕立てになっているのを拝見して。ほかにもいろいろ知ってはいたのですが、これが自分の中では決め手でした。
自分の衣装は羽根や肩の部分、胸などが自然に動いて揺れるようなお洋服に仕立ててほしいなと思っていたので、絶対にひもの先生にお願いしたかったんです。なので、私からお二人に声を掛けて関係ができていったという感じですね。
Live2D須田氏:栢森さんが深井先生とひものさんにしたように、VTuber活動をするなかでイラストレーターさんやモデラーさんに依頼をすることはそれなりにあると思います。栢森さんは依頼をするうえで、なにか気をつけていたことはありますか。
栢森氏:私は文面で説明するのが苦手なので、イラストに描いたり既存の参考資料を使ったりして、書類を作ってお渡しする形式をとっています。最初にお二人にお声かけしたときもそうでしたし、4周年記念でメイド服のお仕立てをお願いしたときも、先生に宛てて「髪型はこう、服装はこう」というざっくりとしたイメージを伝えてから、ふたりで練っていく感じでした。
ひもの先生は、動きをカッコよく・可愛くすることをすごく考えてくださるので、そういう狙いを汲み取っていただけるように、“マル秘資料”を作ってお渡ししたりしましたね。そこには、私がどういうところに住んでいて、何が好きで何が嫌いかなどをまとめてあるんですけど、そういうものがあると認識のズレがすごく減らせるので、予め資料を作成してお渡しすることを心がけています。
Live2D須田氏:深井先生やひものさんからすると、そのような資料をもらって作業に入ることはよくあることなのでしょうか。
乾物氏:初回から資料を渡されるということは少ないですね。でも、ファーストコンタクト時からある程度の情報があるととても助かります。「依頼したいです!」の一言だけよりもまず、「自分はこういう活動をしている◯◯と申します。納期がいつで、こういうものをお願いしたいです」と具体的に書いていただけると検討しやすいです。私の場合は今、ホームページにテンプレートを掲載しているので、それにしたがって予算などを書いてもらうかたちをとっています。
深井氏:個人VTuberの方からの依頼だと、最初のメッセージでは納期と予算の話だけの方が8割以上ですね。しかし、納期とお金だけわかってもどうしようもないということが多いんですよね。
乾物氏:実は私は、ご依頼をいただいてもスケジュールの関係でほとんどお断りしてしまっています……。そのなかでもお引き受けしようと思う決め手になるのは、活動者さんの熱意とかこだわりだと感じますね。
深井氏:僕もいただいた依頼の9割以上は断ってしまっていますね……。そんななかで依頼をどう選ぶか、決め手になるのはやっぱり、これからの活動に熱意を感じるかというところですね。
ほかのイラストのお仕事と違って、VTuberとイラストレーターの関係性は「絵を描いて納品して終わり」というものではないと僕は思っています。なので何よりも、最初の連絡をいただく際には“熱意のある押し”がをいただけると、凄く心を動かされます。。「VTuberとして、これからこういうことがやりたいと思っています。そのためにあなたの絵が必要なんです。あなたの絵が、私のこういう風になりたいというビジョンや、これからの活動内容に合致するので、ぜひ一緒にやっていただけませんか」というような。…もちろん、自分を祭り上げてほしいというわけではないですよ!(笑)
Live2D須田氏:企業的な感覚からすると、最初から納期と予算感が提示されるのはそれだけでもありがたいのではと思ってしまうところですが……やはりプラスアルファが大事だと。
栢森氏:ええ、やっぱり「口説き落とす!」という気持ちは大事ですよ!
一同:(笑)
Live2D須田氏:説得力がある……(笑)
栢森氏:イラストやモデリングをお仕事にしている方がたくさんいらっしゃる中で、「それでもあなた“が”良い!」という熱意や愛は、絶対に伝えるに越したことはないと思います。言わなきゃ伝わらないものですし。思い返せば私はいっぱい伝えたなと思います。
深井氏:たくさんの依頼があったなかでも、結果的に携わらせていただく事になったのは「私、こういうVTuberになりたいんです」と企画書を送ってくれた方々なんですよね。エマちゃんやSugar(バーチャルシンガーのSUGAROCK氏)は特にそう。Sugerは企画書PDFを作って送ってきてくれました。「大好きな深井先生に、どうしてもこういう風にしてほしいです」と書いてあって、話を聞いてみたいと思ったんです。
Live2D須田氏:おお、そういうプレゼンって、受け取る側として嬉しいですよね。
深井氏:自分はもともと工業デザインをやっていたのですが、VTuberのママの楽しさは、そちらにも通ずるところがありますね。VTuberの身体は彼ら/彼女らの魂にとって、人生の中で長く付き合っていくものなわけです。これって車にも似ていて、僕は自分がデザインした車に乗ってくれた人が、最後まで事故や故障がなく安全に、楽しくドライブできたかどうかを見たい。VTuberのデザインにも、工業デザイン的な面白さを見出しているんです。
乾物氏:私は家を買うのに例えようとしていました。じっくり向き合って、ずっとお付き合いしていく大切な存在という意味では一緒ですよね。
Live2D須田氏:VTuberとイラストレーター/モデラーさんの関係って、ある種今までになかったものですよね。「パパ・ママ」と形容されているように、そこに“DNA”もちゃんと存在していて、本当に「自分の子供のような存在」であることも多い。なので、最初に依頼が来た段階で「この子に自分のDNAを渡せるか」みたいなことを考えることも多いんだろうなと感じました。
深井氏:はい、とりわけ個人勢VTuberのご依頼に関しては、お金よりもそちらを重視していますね。もちろんお金はいただくんですけど、僕に料金を払うというコストをかける事によってできなくなることが確実に存在するので、僕はなるべくそれを避けたいと思っています。たとえばエマちゃんには、「僕に◯万円を支払うくらいなら、同じお金を使ってスタジオを借りてライブをしなさい」とか言ったこともあります(笑)
栢森氏:深井先生、お支払いの段階になって「そのお金で機材を買いなさい」とか言うんですよ(笑) もちろんこれは私たちなりの関係値というものがあっての特殊なケースですし、それに甘えずお支払いすべきものはお支払いしています。ですが、そういうところに本当にママというか……母性を感じます(笑)
深井氏:めちゃくちゃ特殊な例だと思います(笑) VTuber関連の案件でお金が欲しくないとは言いませんけど、予算をそこまで重視していないのはやはり、VTuberのお仕事とはまた違う、いろんな場所での仕事も合わせて十分に生活が成り立っているのが大きいですね。すごく恵まれていて、ありがたい話です。
Live2D須田氏:深井先生とは逆に、フリーランスでギリギリでやっているとか、なんとか生活が成り立っているクリエイターも少なくないですよね。そういう方に向けて、VTuberと一緒にお仕事をする場合に気をつけた方がいいことや、伝えたいことはありますか。
深井氏:絶対に雑に扱わないようにしてね、とは思いますかね。彼ら彼女らは固有の人格を持っているキャラクターなので、産み出したあとにも一緒にやっていくことを覚悟していただきたい。ただイラストレーターには、納品した後もそのコンテンツに長く関わりたいと思っているタイプと、納品して対価をいただいたらすぐ次の仕事に移りたいというタイプがいますよね。そこはすごく難しいと思っています。
この二つのタイプに優劣があるわけではないのですが、後者の場合は、「納品したのに、まだこの子と関わらないといけないの……?」と思ってしまうかもしれない。そうすると、スタンスの違いで誰かが不幸になってしまうかもしれません。この子と一緒にやっていけるか、この子が活動を始めてからも応援できるかというのは大事にしてほしいと思いますね。
乾物氏:私も結構な数のVTuberさんに関わっているので、自分が何かをやらかしたらその全員に影響が及ぶと考えると、自分の行動に気をつけないといけないなと思います。関わった人を不幸にしたり、迷惑をかけたりはできないなと、強く思いますね。
深井氏:自分の手がけたVTuberが増えて人気になっても、それで鼻が高くなるということはまったくないですよね(笑) 背筋を伸ばして胸を張って「ワタシがママよ。みんな頼ってね」という存在になっていかないと……という、克己心みたいなものが生まれてくる。「あの人、実は裏でこんなことやってるらしいぞ」と言われないようにしないといけないですから。
栢森氏:あとは、VTuber側も覚悟があったほうがいいのかなと。配信プラットフォームを利用するにはチャンネル等の開設からしなければならないし、動画や配信のためにサムネイル画像が必要だし、自分だけのフォントやタイトルロゴを作る方もいらっしゃいます。配信時のレイアウトや待機画面、OBS上で設定するトランジションなど、諸々をお仕立ての依頼と並行して自分で進めていかないといけないので……。もちろん、本人がどこまで凝るかにもよりますけどね。
乾物氏:思ったよりもやることが多いですよね。
深井氏:しかも、普通の「YouTuber」よりもできることの幅は狭まるんだぜっていう(笑) なので、これだけレッドオーシャンと化したVTuberという世界に、今からあえてVTuberとして飛び込むのは「これがやりたいから」「これを実現したいから」というところを見せてほしいなという、先ほどの依頼の話に繋がっていくんですよね。
Live2D須田氏:VTuberになることによって何者かになれるんじゃないかという期待を抱いている人は多い気がするのですが、なかなか難しいのが現状だと思います。「生み出す覚悟」も「生まれる覚悟」も必要なんだろうと感じますね。
深井氏:「VTuberをやること」が目的なのか、VTuberになることで何かを成し遂げたいのかというところも人それぞれだとは思います。でもやはり、VTuberを見るうえでの「推し甲斐」というものを考えると、最終的にこの子は何をしたいのか、どうなりたいのか、というところは敏感に感じ取られる時代だと思うので、そこをすごく大事にしてほしいですね。
栢森氏:すごく「映える」デザインに生み出していただいても、魂にエネルギーがないと結局埋もれてしまうんですよね。競争率の高い世界なので……。だから、VTuber側は依頼をする前に自分がどうなりたいかを考えてビジョンを描くことも大切だと感じますね。
Live2D須田氏:フリーランスのクリエイターに依頼をするにあたっては、よく「料金表があると依頼がしやすい」といった意見がSNSで話題になりますよね。お二人は料金表のようなものは出されていますか?
乾物氏:表には出していません。あるにはあるのですが、仕様書に近いレベルの細かさなので、初めて見た方が理解できるものではないんです。仕様の組み合わせによる複雑な料金体系を自分なりに考えて編み出したもので、表に出してしまうと逆に問い合わせが増えてしまいそうで……。
でもその代わり「料金の基準をしっかりつけた明朗会計でやらせていただいています」ということを公にしています。表に出していないだけで、スケジュールも合致して受注の検討段階に入ったらすぐにお渡ししていますね。
深井氏:僕も出していませんね。公開すると「お金は出すので仕事してくれますよね」というパターンが増えそうだと思っているので……。僕の仕事は案件によって、衣装デザインだけ担当したり、変身前後の2パターンを作ったり、要件がまったく異なります。それを「キャラクターデザイン」として同じ金額では請けられないですからね。
それに、「ちょっと報酬は安いけど、面白そうな仕事だからやってみたい」ということだっていくらでもあります。僕自身が楽しく面白い仕事ができるかどうかを重視していて、予算を重視しないタイプなのも大きいですね。
ただ、料金に関して悩んでいたり値段交渉のやり方がわからなかったりという方向けに僕のやり方を伝えると、「最低限このくらい、さらにこのくらいだともっと頑張れる、さらにさらにこのくらいだとすごく嬉しい」と3段階で提示して、どのあたりが良いか訊きます。それを聞いた相手が「このくらい出せます」と回答してくれたら、その予算に応じた内容を細かく提示して、同意に至る感じでやっていますね。
Live2D須田氏:栢森さんは発注をすることが多い側だと思いますが、料金表の有無は気にしますか。
栢森氏:あったら見ますね。いまは依頼をするのは新衣装のときがほとんどなので、予算に余剰が出そうならサムネイル作成の依頼に回そうかな、とか考えることもできますし。でも、ひもの先生のようにお話をしながらオプションをつけていくタイプのときは、資料をお渡しして「こう動いたら綺麗に見えます」と言われたら全部「やりましょう!」と言ってしまうので、気にしていないといえばしていないのかも(笑)
一同:(笑)
栢森氏:なので、私はそのモデラーさんにお願いしたいかどうかが一番主軸ではあります。あったら嬉しいけど、決め手にはならないですね。
Live2D須田氏:一方で、料金表を出しているクリエイターさんも多くいらっしゃいますよね。依頼側からしても、ごく一般的な生活を送っていたら、スーパーやコンビニでは商品に値札が付いていますし、外食してもメニュー表に価格が明記されていて、お金を払うときはあらかじめ値段が提示されているものだという感覚が強いのではないかと思います。
ですが、お二方もお話されていたようにスタンスによって料金表の有無もさまざまですよね。料金表を出しているから良い、出してないから悪い、という単純な話ではないということは、いち企業としてこれから伝えていきたいと思いますね。
乾物氏:そうですね、料金表を出していないクリエイターのなかには、“どうしても出せない”というタイプも存在します。……実は、私はもともと料金表を公開していたのを、あとで取り下げた人間なんです。
これは今になって反省していることなんですけど、この4年くらいで自分のできることが一気に増えたんです。Live2Dと、その周辺のソフトウェア側のアップデートによって物理的にできることも増えましたし、自分自身の経験値も上がっていったのが要因です。どんどん新しい機能が出て、表現できることもどんどん増えていった。私は新しいものが好きなので、新しいことを取り入れた結果、自分にできることも増えていった。
そこですべての仕事に全力を出そうとしてしまったんです。結果、当たり前ですが採算が合わなくなっていった。最初は徐々に公開している金額を値上げしていったんですが、それも追いつかなくて……。さらに、料金表を表に出していたことによって、「前はこの金額でしたよね」というご連絡も来たりして 、私は料金表を出しておく作り方では自分で自分の首を絞めて自滅するな、と気づいたんです。
そのときのご依頼も今と同じくらい来ていたんですが、工数と料金が見合っていなかったせいで生活はかなり苦しかったです。これではいけないということで料金体系をしっかり見直して、今の料金表を作ったうえで値段の公表はしないという判断に落ち着きました。私の今のやり方は注文住宅のような感じです。モデルハウスはあくまでもサンプルで、はっきり値段が出ているわけではないですよね。そこからデザインとか材料費とか、コンセントの位置とかを細かく仕様書を作って値段を決めていく。そういう形態にすることでようやく自分のやりたいこと、工数、費用のすべてが噛み合いました。
私みたいに、こだわれるだけこだわりたいという思いや、新しいことにチャレンジしたいという方は、料金を固定してしまうと結果的に自分が苦しくなってしまうのではないかと思います。
Live2D須田氏:壮絶な過去が……。ですが、クリエイターさんによっては、駆け出しだから安く請けますみたいな方もいらっしゃいますよね。そちらについてはどう感じられますか。
深井氏:最初に料金表を出しておくのはアリだと思います。僕も昔はそうでした。
乾物氏:駆け出しの頃はできることが限られているので、むしろ料金が青天井になりにくく、料金表を出すメリットが大きいと思います。 駆け出しでなくても、料金表がある方がわかりやすいという方もいらっしゃるので、本当にクリエイター次第なんじゃないかなと。
私の料金表は70ページくらいあるんですが、そのなかのすべてやるわけではなくて、いかに予算の中で工数を削ぎ落とすかをVTuber さんと一緒に考えています。 たとえば下半身は普段全然見えない部分だったりするので、要望があればそういうところの動き を目立たないように削る……といった感じで。逆に工数をしっかり決めて、全部同じやり方でできるという方は、料金表を表に出していてもあまり困らないと思います。作り方と料金が完全に決まっていて、手が早くて納期もスピーディという、私とは違うタイプのプロフェッショナルな方もいらっしゃいますしね。
深井氏:量産性が保てるというのも素晴らしい技術のひとつですからね。
乾物氏:私にはできないことなので、それができる方のことは本当に尊敬しています。
「Live2D Cubism」PRO版は単月プラン2288円から利用可能。また、「CLIP STUDIO PAINT」はPC(Windows/macOS)/タブレット・スマートフォン(iPad/iPhone/Android)向けに、月額480円から利用可能だ。
[執筆:Kei Aiuchi][取材・編集:Aki Nogishi]
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