イスラエル、第1段階ガザ停戦合意延長を検討 恒久的停戦には溝深く

イスラエルは、パレスチナ地区ガザにおけるイスラム組織ハマスとの第1段階の停戦合意の延長を検討している。写真は16日撮影のイスラエルのネタニヤフ首相(2025年 ロイター/Evelyn Hockstein)

[エルサレム/ドーハ 25日 ロイター] - イスラエルは、パレスチナ地区ガザにおけるイスラム組織ハマスとの第1段階の停戦合意の延長を検討している。複数のイスラエル当局者が明らかにした。

第1段階の停戦の期限は3月1日に迫っているものの、戦闘の最終的な終結やガザの将来の統治といった困難な問題が含まれる第2段階を巡り双方の溝は埋まっておらず、イスラエルは残り63人の人質の解放を確実にしたい考えとみられる。

イスラエルのハスケル外務次官は、第2段階の協議を開始せず、第1段階の停戦を延長する可能性があるかという記者からの質問に対し、「その点において特に合意があったわけではないが、その可能性はあるかもしれない」と応じた。

当局者2人はロイターに対し、イスラエルとハマスは第2段階の停戦合意に向け大きな溝を埋める必要があり、合意の取りまとめに向けた交渉は行われていないと語った。

ハスケル外務次官も、第2段階を巡っては「徹底的に議論する必要があり、時間がかかるだろう」とし、「数日以内の合意成立は非現実的だろう」と述べた。

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