ロシア、誘導滑空爆弾5万発超使用 侵攻開始以降=ウクライナ

 1月9日、ウクライナ空軍は、ロシア軍が2022年2月の全面侵攻開始以降、ウクライナへの攻撃に5万1000発以上の誘導滑空爆弾を使用したと発表した。写真は、ロシア軍の空爆で被害を受けた道路。1月8日、ザポリージャ地区のオリヒウで撮影(2025年 ロイター)

[9日 ロイター] - ウクライナ空軍は9日、ロシア軍が2022年2月の全面侵攻開始以降、ウクライナへの攻撃に5万1000発以上の誘導滑空爆弾を使用したと発表した。

誘導滑空爆弾は、射程距離を伸ばし精度を高めるために翼と誘導装置を備えた航空爆弾。破壊力が強く、迎撃が非常に難しい。

ロシアがウクライナに向けて定期的に発射している弾道ミサイルや巡航ミサイルよりも低コストで数も多い。

ウクライナ空軍はメッセージアプリのテレグラムで、ロシアは2024年にウクライナで約4万発の誘導滑空爆弾を使用したと述べた。

ウクライナ当局によると、前線に近い地域やロシアと国境を接する地域が標的になることが最も多いという。

8日には南東部ザポロジエの住宅地に誘導滑空爆弾2発による攻撃があり、少なくとも13人が死亡、113人が負傷した。

南部へルソンの住宅地にも9日、同爆弾が投下され、少なくとも6人が負傷した。

ウクライナは、ロシアの飛行場を攻撃して爆弾を搭載した戦闘機を破壊することがこの兵器による攻撃に対抗する最も効果的な方法だとしている。

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