ザポリージャ原発、再稼働には相当の時間必要=IAEA事務局長

国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は3日、ロシアが占拠しているウクライナ南部のザポリージャ原子力発電所を再稼働する条件は現在整っていないとの認識を示した。2023年6月撮影(2025年 ロイター/Alina Smutko)

[キーウ 3日 ロイター] - 国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長は3日、ロシアが占拠しているウクライナ南部のザポリージャ原子力発電所を再稼働する条件は現在整っていないとの認識を示した。冷却用の水不足や、安定した電力供給の欠如を理由とした。

グロッシ氏はウクライナの首都キーウでロイターに対し、現在停止中の同原発の再稼働にはドニプロ川から水を汲み上げる必要があると説明。3年間稼働していない同原発の関連機器は再稼働前に徹底的な検査を受ける必要があるため、再稼働には相当の時間がかかるとの見方を示した。

ウクライナは、ロシアの技術者は同原発を適切に運用する資格を有していないため、再稼働を試みるのは危険だと指摘している。

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