ショウガは腸内細菌叢を調節して肥満や肥満による合併症を防ぎます!
テーマ:食と健康
ショウガ(Zingiber officinale)はスパイス、お茶、栄養補助食品、自然療法などとして広く利用されている機能性食品であり、抗酸化作用、抗炎症作用、免疫調節作用、血糖降下作用、脂質低下作用、鎮痛作用などが認められています。ヒトの腸内細菌叢は免疫系の発達、栄養素の合成、ビタミンの産生、エネルギー代謝など、様々な重要な生理学的恒常性を担っています。イランのバラステガン医学研究所では腸内細菌叢の調整を通じたショウガの肥満予防効果に焦点を当てた9編の関連論文のシステマティックレビュー(J Health Popul Nutr, 2025, 44(1), 11pages)を実施しています。それによると、ショウガの日常的摂取は腸内細菌叢によい影響を与えるだけでなく、肥満の予防や管理に効果的な食材として機能することを明らかにしています。
また、メキシコのグアダラハラ大学によるショウガの抗肥満効果についての総説(Molecules, 2025, 30(14), 28pages)によれば、ショウガの主な生理活性成分であるジンゲロールやショウガオールは、図に示すメカニズムで、様々な組織や器官において免疫調節効果を発揮します。
そして、ショウガのジンゲロールやショウガオールは食欲や腸での脂肪吸収を抑えたり、脂肪細胞の新生や蓄積を抑制したり、炎症誘発性のサイトカインの活性を抑えて炎症を防いだり、アティポネクチンなどの抗炎症性アディポカインを増強させて、肥満をはじめ、脂質プロファイルや高血糖状態をも改善します。これまでに肥満者における肥満体重の改善、インスリン感受性の改善、炎症マーカーの減少などが複数の臨床試験で報告されています。したがって、ショウガの常用は肥満およびその合併症である糖尿病、高血圧、脂質異常などのメタボリックシンドロームや動脈硬化の予防や治療をサポートする可能性を秘めた有望な免疫代謝効果を発揮します。肥満、高血糖、高血圧および脂質異常ならびに動脈硬化などの心血管病が気になっている人は、その病態が悪化する前の未病の段階において是非、安価・安全で効果的なショウガの常用をおすすめします。食品医学研究所では、特別な加熱法によって体を芯から温める効果の高いショウガオールの含有量を増やし、ジンゲロールとショウガオールのバランスがとれたショウガ粉末をハードカプセルに詰めた「ウルトラしょうが+温」という商品を開発し、販売に供しております。
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