「勉強になります」よりも効果大…マウント人間がグサッとくる「こんなことも知らないの?」への最強の切り返し 相手に「大人げなかった」と思わせられる
〈マウント例〉 ・「SDGsの観点からいえば歓送迎会なんてものは社会の毒でしかなくて、いまこの瞬間にも数多の資源がウンタラカンタラ」
・「AIの台頭によって我が社の生き残りはDXがもたらすインタラクティブな未来の実現にかかっています。そういうドラスティックな施策とコミュニケーションをASAPでローンチするのがウンタラカンタラ」
〈切り返し例〉 ・「そうなんですね、凄いですね!」
・「いま、どれくらい進んでいるんですか? 今年の予定とか聞いてもいいですか?」
正義や大義名分を笠に着て、ハリウッド俳優ばりの演技力でマウントを取ってくるのがこのタイプです。一見、主張していることは間違っていないので「あ、これ、マウントや」と気づくのが難しいかもしれません。そのような意味では、最強のトカゲさんといえるでしょう。
社会体制、政治、SDGs、貧困、課題解決、社会の流れなどをテーマにところかまわず演説を炸裂さくれつさせるのが特徴で、本物の社会活動家との違いは、「空気を読まない」「実際にたいして行動していない」ところにあります。
正義や大義名分を重ね着しまくった最強エリマキマウントトカゲさんは、「いま、その話って必要?」とつっこみたくなるようなシチュエーションで、ゴールのない話を饒舌じょうぜつに喋しゃべりまくります。
横文字やカタカナ語、難しい用語を多用しがちな傾向もあります。まわりはうんざりしつつ、なんとなくその話を聞き続けることになります。
「数字は?」「目標は?」と具体的に聞くのがコツ
このようなトカゲさんには、「そうなんですね、凄いですね」といったん下手に出ておいて、隙を見て逃げるのが一番です。
心理コーチとよかわ『マウント取る人 消す魔法』(KADOKAWA)
しかし、飲み会の場や会議中などはそうもいきませんよね? そこで、あえて向き合うのもひとつの手です。「達成率はどれくらいですか?」「いつ頃、実現しそうですか?」「最近はどんなことをされましたか?」など、トカゲさんの活動内容や貢献度を具体的に聞くのがポイントです。
というのも、このタイプのトカゲさんは「具体的なこと」や「数字」がとても苦手です。やるべきことから目を逸らし続けてきた結果、自分に自信がないからこそ、正義や大義名分を笠に着ているわけです。
具体的な話に言が及ぶと、トカゲさんは内心うろたえます。だって、人に説明できるほどのことをしていないから当然ですよね。多少は活動していたとしても、口に出してみるとその規模の小ささに気づいて自分で恥入ってくれます。そうなれば、トカゲさんはすっかりおとなしくなるでしょう。