中国サーバー大手、エヌビディア製チップ不足を警告 AI投資の障害に
中国の大手サーバーメーカー、H3Cは、米国の輸出規制対象になっていないエヌビディアの最先端AI(人工知能)チップ「H20」が不足する可能性を顧客に警告した。(2025年 ロイター/Dado Ruvic/Illustration/File Photo)
[北京 27日 ロイター] - 中国の大手サーバーメーカー、H3Cは、米国の輸出規制対象になっていないエヌビディアの最先端AI(人工知能)チップ「H20」が不足する可能性を顧客に警告した。中国テック企業のAI分野への積極投資を阻む可能性がある。
H3Cは、ロイターが閲覧した25日付の顧客への通知で「H20の国際的なサプライチェーン(供給網)は多大な不確実性に直面している」と述べ、現在の在庫はほぼ払底していると明らかにした。
4月中旬までに新たな出荷を見込むと述べた。世界貿易と主要材料の供給を揺るがしている地政学的緊張が不確実性の原因だと指摘した。
4月20日以降の供給計画も、輸送の問題や生産上の課題などに関連した不確実性があると述べた。入荷するH20チップは、利益優先の原則に基づき、より利益率の高い安定した長期顧客の注文を優先して供給するとした。
中国では華為技術(ファーウェイ)とカンブリコンがH20に代替するチップを提供している。
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