トランプ政権への過度な楽観禁物、ロシア大統領府が国民に警鐘

3月11日、ロシア大統領府のペスコフ報道官(写真)はトランプ米政権のウクライナに対する強硬姿勢について、過度に楽観すべきではないと国民に呼びかけた。モスクワで2024年12月代表撮影(2025年 ロイター)

[モスクワ 11日 ロイター] - ロシア大統領府のペスコフ報道官は11日、トランプ米政権のウクライナに対する強硬姿勢について、過度に楽観すべきではないと国民に呼びかけた。

モスクワの高等経済学院で講演したペスコフ氏は、米実業家イーロン・マスク氏が衛星通信網「スターリンク」のウクライナ利用停止の可能性に言及したことや、トランプ氏が対ウクライナ軍事支援の一時停止を決めたことについて「慌ててばら色の眼鏡をかけてはならない」と発言。

「われわれは常に最善を望む必要があるが、最悪の事態にも備える必要がある。常に自国の利益を守る用意が必要だ」と述べた。

また、米国がどのような決定を下そうとも、ロシアはウクライナの戦場で目標を達成していくと発言。ウクライナ国内に流通する武器は非常に多く、米国が供給を停止しても、何カ月も戦闘を継続できるとの認識を示した。

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