トランプ氏側近、NY市向け連邦資金の凍結対象検討-マムダニ氏当選で

Skylar Woodhouse

  • トランプ氏はNY市長選でマムダニ氏当選阻止目指し資金停止を警告
  • 大統領が実際に資金打ち切りに踏み切ればNY市財政に大きな打撃に

今月4日に行われたニューヨーク市長選で、民主党候補のゾーラン・マムダニ氏が勝利を収めたのを受け、トランプ大統領の側近は同市向けの連邦資金のうち、停止や取り消しの対象となりそうなプログラムを調べている。

  ホワイトハウス当局者が11日に明らかにしたもので、民主社会主義者を名乗るマムダニ氏の当選を巡り、トランプ政権がニューヨーク市の財政的締め付けに動く可能性を示すものだ。

11月4日のNY市長選で勝利を収めた民主党のゾーラン・マムダニ氏

  当局者によれば、資金凍結の実施に向け、ホワイトハウスはトランプ氏の承認待ちの段階にある。大統領の最終決定前の準備状況について、匿名を条件に語った。また、ホワイトハウスとマムダニ次期市長の政権移行チームとの間で、これまで連絡は取られていないという。

  この当局者は、打ち切りの対象となりそうな具体的なプログラムには言及しなかった。トランプ氏はマムダニ氏の当選を阻止するよう有権者に繰り返し呼び掛けるとともに、ニューヨーク市向け資金を打ち切る可能性を警告していた。

  トランプ氏が警告通り資金削減などに踏み切れば、ニューヨーク市とニューヨーク州にとって大きな打撃となる。ニューヨーク州監査局によると、同市は2025会計年度に約100億ドル(約1兆5400億円)の連邦資金を受けており、市の一般会計支出全体の8.3%を占めている。この資金は教育、住宅、社会福祉など、低所得世帯向けの各種プログラムに充てられている。

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原題:Trump Aides Review Funds for New York City After Mamdani Win(抜粋)

— 取材協力 Ted Mann and Georgia Hall

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