京都退任の曺貴裁監督、5年半の思いあふれ涙「明確な失敗をしてしまった自分に対し、一緒に高みを目指そうと…」
曺貴裁監督
京都サンガF.C.の曺貴裁監督(57)が23日、J1百年構想リーグWEST第18節のV・ファーレン長崎戦後に行われたセレモニーで、サポーターに別れのあいさつを行った。 京都は21日、百年構想リーグで退任予定だった曺監督について、クラブと本人の協議の結果、双方合意の上で23日の長崎戦をもって退任すると発表。プレーオフラウンド2試合は吉田達磨ヘッドコーチが監督として指揮を執ることも併せて発表されていた。 2021年に京都の監督へ就任した曺監督は、初年度にクラブを12年ぶりのJ1昇格へ導くと、以降もチームの土台を築き上げた。昨季はクラブ史上最高順位となるJ1リーグ3位に導き、攻守にアグレッシブなスタイルで京都の躍進を支えてきた。一方で、今季のJ1百年構想リーグでは苦戦が続き、前節終了時点ではWEST地区最下位に低迷。クラブは15日に今季限りでの契約解除を発表していた。 長崎戦後にはサンガスタジアム by KYOCERAでセレモニーが実施され、スタンドを埋めたサポーターから大きな拍手と声援が送られた。曺監督はピッチ上で「スピーチを書いたのは生まれて初めてなんですけど、今日はまったく自信がなかったので、これを読ませてください」と挨拶。最後には涙を流しながら、別れを惜しんだ。 以下、曺監督のスピーチ 「皆さん、5年半の間、本当にありがとうございました。スピーチを書いたのは生まれて初めてなんですけど、今日はまったく自信がなかったので、これを読ませてください」 「今日この日をもって、京都サンガの監督を退任します。この大きな決断を尊重してもらったサンガのスタッフの皆さん、そしてこの難しい時間を戦ってくれた選手の皆さん、本当に心から感謝の気持ちを述べたいと思います。ありがとうございます」 「思えば5年半の前、過去に明確な失敗をしてしまった自分に対し、ここ京都で一緒に高みを目指そうと言ってもらったのが京都サンガでした。この京都サンガというチームがとてつもないエネルギーを私に与えてくれました。このすばらしいスタジアムを満員にする、昇格して残留を勝ち取るなか、幾度も満員のスタジアムに出会え、そこで指揮を執ることのこのうえない喜びは、私の人生において、忘れられない思い出になりました」 「街の中にサンガのフラッグや、サンガを表すものが、ここ5年半でたくさん増え、なにより街で『サンガがんばってください、応援しています』という声を聞くたびに、僕が京都に帰ってきて、サッカーが金閣寺や銀閣寺に負けないように、皆さんの誇りのひとつのようにやってきたつもりですけど、そのことがひとつ形になったと思えるなら、こんなにうれしいことはありません」 「来シーズン、このチームはアジア、そして再びタイトル獲得に向かって歩んでいくはずです。選手・スタッフが現場で奮闘するのはもちろんですけど、ここにいるファン・サポーターさんの力で、彼らを勝たせてあげてください」 「残り2試合プレーオフは、吉田ヘッドコーチを中心に、また違うエネルギーを持った選手たちが躍動してくれると思います。最後になりますが、この京都の街は、いつまでも私のふるさとです。ありがとうございました」●Jリーグ百年構想リーグ特集▶お笑いコンビ「ヤーレンズ」がサッカーをしゃべり倒すポッドキャスト「ボケサカ」は毎週金曜配信