NASA小惑星探査ミッション「Psyche」続報 イオンエンジン稼働再開へ目処

Psyche探査機にはキセノンを使用するイオンエンジンが4基搭載されています。イオンエンジンは2024年5月から稼働していましたが、2025年4月1日にキセノンガスを供給する配管で圧力の低下が検知されました。 これを受けて、Psyche探査機は設計されていた通りにエンジンを停止。圧力は36psiから約26psiまで低下しており、Psycheミッションのチームは圧力低下の原因を技術者が解明するまでの間、イオンエンジンの稼働を延期する決定を下していました。 NASAによると、キセノンの供給圧力の低下はガスの流れを制御するバルブの1つで生じた機械的な問題だと判明。精密なテストと診断の結果、バルブの1つで内部の部品が機能しなくなり、ガスの流れをさまたげているとチームは結論付けました。 キセノンの供給ラインは2系統用意されていて、チームは予備の系統への切り替えに成功。現在は正常に動作しており、2025年6月中旬までにイオンエンジンの稼働が再開される予定だということです。 参考文献・出典 NASA - NASA’s Psyche Spacecraft Using Backup Fuel Line

sorae編集部

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