話題株ピックアップ【夕刊】(2):東和薬品、クレセゾン、ワンキャリア
■クレディセゾン <8253> 3,906円 +486 円 (+14.2%) 本日終値
クレディセゾン<8253>は急反発。15日取引終了後、26年3月期連結業績予想について売上高(純収益)を前期比13.3%増の4790億円、純利益を同1.7%増の675億円と発表。配当予想も前期比10円増の130円とした。あわせて自社株買いの実施も明らかにしており、これらが好感された。なお、同時に発表した25年3月期決算は売上高が前の期比16.9%増の4228億1800万円、純利益が同9.0%減の663億9700万円だった。主力のペイメント事業を中心に概ね堅調だったものの、前の期に持ち分法による投資利益があった反動などで純利益段階では減益となった。自社株買いについては取得上限を1000万株(自己株式を除く発行済み株数の6.7%)、または200億円とした。期間は5月16日~12月31日。■ワンキャリア <4377> 2,218円 +259 円 (+13.2%) 本日終値
ワンキャリア<4377>がマドを開けて急伸し、上場来高値を連日で更新した。15日の取引終了後、25年12月期第1四半期(1~3月)の単体決算を発表。売上高は前年同期比48.4%増の14億9800万円、経常利益は同53.7%増の3億3300万円となった。2ケタの増収増益を評価した買いが入った。同社は採用DX支援サービスや新卒採用向けメディアを展開。法人取引累計社数は同46.5%増の4667社、累計会員数は同22.5%増の206万1000人となった。■クリアル <2998> 6,150円 +640 円 (+11.6%) 本日終値
クリアル<2998>が大幅に3日続伸し、年初来高値を更新した。15日の取引終了後に発表した26年3月期の業績予想で、最終利益は前期比33.2%増の18億円と、前期に続き過去最高益を更新する見通しを示した。あわせて9月30日を基準日として10月1日付で1対5の株式分割を実施することも発表しており、これらを材料視した買いが入った。不動産クラウドファンディング事業の更なる成長を想定。今後5カ年の中期経営計画も策定し、最終年度となる30年3月期の最終利益を100億円とする目標を掲げた。25年3月期の最終利益は前の期比2.1倍の13億5100万円。このほか、クラウドファンディングでのファンド組成に関する販売用不動産の取得も発表している。■eWeLL <5038> 2,401円 +244 円 (+11.3%) 本日終値
15日に決算を発表。「1-3月期(1Q)経常は62%増益で着地」が好感された。eWeLL <5038> [東証G] が5月15日大引け後(15:31)に決算を発表。25年12月期第1四半期(1-3月)の経常利益(非連結)は前年同期比61.5%増の3.7億円に拡大し、1-6月期(上期)計画の6.8億円に対する進捗率は55.2%に達し、さらに前年同期の44.2%も上回った。
⇒⇒eWeLLの詳しい業績推移表を見る■東鉄工業 <1835> 3,530円 +315 円 (+9.8%) 本日終値
15日に決算を発表。「今期経常は3%増で2期連続最高益、前期配当を35円増額・今期は5円増配へ」が好感された。東鉄工業 <1835> [東証P] が5月15日大引け後(15:30)に決算を発表。25年3月期の連結経常利益は前の期比32.5%増の160億円に拡大し、26年3月期も前期比2.9%増の165億円に伸びを見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。4期連続増収、増益になる。同時に、前期の年間配当を100円→135円(前の期は97円)に増額し、今期も前期比5円増の140円に増配する方針とした。
⇒⇒東鉄工業の詳しい業績推移表を見る■朝日工業社 <1975> 2,267円 +202 円 (+9.8%) 本日終値
15日に決算を発表。「今期経常は1%増で3期連続最高益更新へ」が好感された。朝日工業社 <1975> [東証P] が5月15日大引け後(16:00)に決算を発表。25年3月期の連結経常利益は前の期比54.9%増の75.8億円に拡大し、26年3月期は前期比0.9%増の76.5億円とほぼ横ばいを見込み、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。4期連続増収、5期連続増益になる。
⇒⇒朝日工業社の詳しい業績推移表を見る■ゼロ <9028> 3,040円 +260 円 (+9.4%) 本日終値
15日に決算を発表。「今期最終を29%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も31円増額」が好感された。ゼロ <9028> [東証S] が5月15日大引け後(17:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。25年6月期第3四半期累計(24年7月-25年3月)の連結最終利益は前年同期比84.3%増の54.5億円に拡大した。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の107.4円→138.4円(前期は61.4円)に増額修正した。
⇒⇒ゼロの詳しい業績推移表を見る■dely <299A> 1,623円 +133 円 (+8.9%) 本日終値
dely<299A>が上げ足を加速し最高値圏を快走。国内最大級の料理動画サービスである「クラシル」を運営しており、マーケティング支援「クラシルリワード」や人材採用サービス「クラシルジョブ」などを複合的に展開し、業績成長路線をまい進している。ポイントサービスの育成に傾注している点は注目材料。クラシルリワードでは「ポイ活」サービスを展開し、販売促進を狙う小売関連企業が同社に運用費とポイント原資を支払い、消費者がそのポイントを活用して購入コストを引き下げることができる仕組みとなっており、利用者数が急増傾向にある。26年3月期は売上高が前期比31%増の171億4000万円、営業利益は同27%増の33億7400万円予想と、いずれも過去最高を大幅更新することが見込まれている。■技術承継機構 <319A> 5,260円 +425 円 (+8.8%) 本日終値
技術承継機構<319A>が朝安後に急速に切り返して大幅高の8連騰。同社は中小製造業のM&Aと買収した企業の経営支援を展開。2月5日に東証グロース市場に新規上場した。5月15日の取引終了後に発表した25年12月期第1四半期(1~3月)の連結決算は、売上高が前年同期比3.7%増の26億5900万円、最終利益が同52.1%減の1億8300万円となった。通期の調整後EBITDA(利払い・税引き・償却前利益)予想は前期比11.4%増の24億円、調整後当期純利益予想は同15.2%増で据え置いた。1~3月期はエアロクラフトジャパンにおいて受注見込みであった高利益率の開発案件が後ろ倒しになり、損益を押し下げる要因となった。ただ同案件は今期中に受注を予定。加えて、26年12月期の調整後EBITDAについては29億円を想定していると明らかにした。朝方の売りが一巡した後は、成長軌道に変わりがないと受け止めた投資家の押し目買いが優勢となり、プラス圏浮上後に上げ幅を拡大した。 株探ニュース