米国株は押し目買いを、ムーディーズの格下げ後-モルガンS
Sagarika Jaisinghani
米モルガン・スタンレーのストラテジスト、マイケル・ウィルソン氏は、米中関税戦争の休戦に伴いリセッション(景気後退)の可能性が低下したとして、先週の米格下げを手掛かりに米国株が下落すれば、それは買いの好機になるとの見方を示した。
米格付け会社ムーディーズ・レーティングスは16日、米国の信用格付けを最上位から1段階引き下げたと発表。ウィルソン氏は、格下げによって10年債利回りが節目の4.5%を上回ったことから株は下落する可能性が高いとみている。ただ、「われわれは、押し目買いをするだろう」とリポートで指摘した。
19日のS&P500種株価指数先物は売りが先行。世界的に貿易の見通しが不透明な中で、米国資産が依然として支持されているのかどうかへの懸念が再燃した。
ウィルソン氏は、直近の企業決算シーズンは関税がもたらす不確実性の影響を大きく受けることなく終えたようだと述べ、最近の利益見通し引き上げの増加は、たとえ今後数カ月の貿易統計がやや弱含みに推移したとしても、株価上昇が見込めることを示唆していると指摘した。
原題:Morgan Stanley’s Wilson Says Buy US Stock Dips After Moody’s Cut
(抜粋)
最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE