オーストラリアで“記録的大雪”100台超が立ち往生し数千世帯が停電 韓国では連日猛暑で「ヒートアイランド現象」深刻化…野外バナナ栽培も

辺り一面が雪景色となったゴルフ場。日本とは季節が逆のオーストラリアの映像だ。 冬とはいえ、雪が降ることが珍しいオーストラリア東部のニューサウスウェールズ州やクイーンズランド州で記録的な大雪が観測された。 約40cm雪が降った地域では、子供も大人も大はしゃぎで、野生のカンガルーが雪の上を進む珍しい光景も見られた。 地元住民は「美しい、いとおしい、こんなすてきな風景を見たことがない」「今まで一度も雪を見たことがないから、すごく信じられない経験ですね」などと話した。 異常気象によるこの大雪で、ニューサウスウェールズ州では約100台以上の車両が立ち往生した他、数千世帯が停電。 オーストラリア気象局は、「近年オーストラリアの天候が不安定になっている」としたうえで「今回の大雪は降雪量と範囲の広さが異常だ」との見方を示している。

一方、日本と同様、連日危険な暑さに見舞われているのが韓国だ。 現地のニュースでも「もう日傘は、男女問わず必需品になりました。連日続いた猛暑に市民たちもくたびれてウンザリです」と報じるなど7月に観測史上最多となる熱帯夜を観測したソウル。 熱中症患者は、2025年5月20日から8月3日までに累計3200人が確認され、そのうち19人が死亡した。 韓国当局は現在、4段階ある猛暑危機警報を最高レベルに引き上げ、暑さへの警戒を呼びかけている。 特にソウルの都市部では公園などの緑地が少なく、夜間も気温が下がりにくい、いわゆる「ヒートアイランド現象」が深刻化。 FNNは、その暑い街ソウルで今、話題となっている場所を取材した。 本来、高温多湿な地域で栽培されるバナナが、新潟市や福島市とほぼ同じ緯度に位置するソウル北部の農園で実をつけているのだ。 10年前に植えたバナナの木に2024年、初めて実がなったというこの農園。 代表者は2024年より育ちがいいと話す。 チョンス週末農場 マ・ミョンソン代表: ソウルの北側でバナナが育つのはとても珍しいです。(バナナの)試験栽培を始めて10年くらいたちました。2024年から韓国の夏が高温多湿となり、バナナが大きく成長するようになりました。 2024年に育ったバナナは世界的な産地のものより味は落ちるものの、香りや食感は良かったという。 地球規模の気候変動は、新たなソウルフードを生み出しつつあるのかもしれない。 (「イット!」 8月5日放送より)

イット!

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